みんなの日本語(初級1)第25課の重要ポイントについて解説します。
「~たら」
「~たら」は、日本語において条件節を導く「と(23課で既習)」「ば」「たら」「なら」のうち、最も汎用性が高いものです。
- スマホがあると、何でもできます。
- スマホがあれば、何でもできます。
- スマホがあったら、何でもできます。
- スマホがあるなら、何でもできます。
みんなの日本語第25課の「~たら」の主な用法は「実現」「仮定」
- 10時になったら、出かけます。〔前件が実現→後件発生〕
- 雨が降ったら、出かけません。〔仮定〕
- もし 雨が降ったら、出かけません。〔+もし、で仮定を強調〕
- 暇だったら、手伝ってください。〔仮定、だったら〕
- いい天気だったら、散歩しましょう。〔仮定、だったら〕
「~ても」
「~たら」の逆の条件、逆接の仮定条件の場合は「~ても」
- 雨が降ったら、出かけません。〔順接の仮定条件〕
- 雨が降っても、出かけます。〔逆接の仮定条件〕
逆接とは「前件から予想されることと反対のことが後件にくるような関係を言います。上の例では、条件として「雨が降る」なら通常「出かけない」となるはずが「出かけます」と反対のことが来ていることが「逆接」です。
〔参考〕「~のに」:逆接の事実条件
- 時間があっても 行きません。〔仮定的逆接〕
- 時間があるのに 行きません。〔事実的逆接〕
「~ても」は仮定ですが、事実として「時間がある」場合は「~のに」を使います。
〔参考〕「~ても」の使い方
複数の条件、疑問詞+~ても、の形で使える
- 雨が降っても、風が吹いても、私はあなたのところへ行きます。
- 何が起きても、私はあなたのところへ行きます。
- いくらお金があっても、それだけでは幸せになれない。
「~ても、~ても」のように複数の条件に対しても使えます。その延長線上で「いくら(疑問詞)~ても」といういい方も可能です。
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みんなの日本語(初級1)第24課 教案Tips
「恩恵の授受」は日本人は会話の中で多用しますが、学習者には使いにくい表現です。理解だけではなく、使えるようになるまで、くり返し練習することが大切です。山田君が、けがをした私の代わりに走ってくれました。田中さんに本を貸してあげました。おばあさんに教えてもらった歌を歌います。
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