「はたらく」と「きく」

「はたらく」「きく」

 「効果をもたらす」という意味の「はたらく」と「きく」を比較しましょう。

「はたらく」「きく」国語辞典の語釈

 明鏡国語辞典(第三版)によると。

はたらく自動詞①仕事をする学校で働く
②知的能力が発揮される頭が働く、勘が働く
③機能が発揮される安全装置が働く、(地球には)重力が働いている
他動詞よくないことをする悪事を働く、詐欺を働く
 
きく自動詞①効果が現れるこの薬はよく効く、宣伝が効いて盛況だ、風刺のきいた批評
②そのものの特性が強く現れる唐辛子の利いたラーメン、酸味の利いた料理
③身体機能がきちんと働く左手が利く、年で体が利かなくなった
④精神機能がよく働く気が利く人、融通が利く
⑤機械の機能がきちんと働くプレーキが利く、小回りが利く
⑥できるこの靴は修理が利く、やり直しが利く
他動詞ものを言う口を利く、口利きで入社する
間に立って世話をする口を利いてもらった、口利きで入社する

 ここで比較したいのは、赤字の部分です。「安全装置が働く」「ブレーキが利く」といった例文があがっています。

「はたらく」「きく」のちがい

結論からひとことでまとめると、次のようになります。
・働く=しくみが機能する
・効く = 効果が出る
はたらく→きく」:まず働いて、しかる後に目的が達せられ利く
 ということです。

はたらく

しくみや装置が作動する→「中の機構が動いて機能する」
  • 安全装置が働く → センサーや制御機構が作動する
  • 免疫が働く → 体の防御機能が動く
  • 脳が働く → 脳の機能が活発になる
  • センサーが働く → 感知して反応する
「はたらく」:機能そのものが動き出したか?がポイント

きく

結果として効果が現れる→「ちゃんと役に立って、目的を達成する」
  • ブレーキが効く → 車がしっかり止まる
  • 薬が効く → 症状がよくなる
  • エアコンが効く → 部屋が涼しくなる
  • 注意が効く → 効果がある
「きく」:最終的に期待した効果が出たか?がポイント

コメント

タイトルとURLをコピーしました