「お世話になっております」はいつから使う? |初対面でも使える?

「お世話になっております」

「お世話になっております」はいつから使う?

「お世話になっております」は、いつから使っていいのでしょうか。
一度会ったあと? 一度メールをしたあと? それとも、初対面でも使えるのでしょうか。

結論から言うと、基準は「会ったことがあるか」ではありません。

すでに相手との関係がある、とあなたが考えるなら「お世話になっております」が使えます。

 そのため、初対面の相手でも「お世話になっております」と言うことがあります。 逆に、初めて連絡する相手には「お世話になります」のほうが自然な場合もあります。

 今回は、「お世話になっております」を使い始めるタイミングを、メール・電話・対面・サービス業などに分けて考えてみます。

使用シーンを整理

「お世話になります」と「お世話になっております」

「お世話になっております」使用シーン

場面自然な表現
初めて連絡する相手お世話になります
すでにやり取りがある相手お世話になっております
会社同士ですでに取引がある初対面でも「お世話になっております」
店・サービス業から客へ初めての客でも「いつもお世話になっております」ことがある

ポイントは、「本当に世話になったか」ではなく、「すでに関係があるとみなしているか」です。

「お世話になります」と「お世話になっております」の違い

文の形だけを見ると、違いは比較的単純です。
お世話になります
→ これから相手との関係が始まる。
お世話になっております
→ すでに相手との関係が続いている。

たとえば、初めて仕事を依頼する相手なら、

はじめまして。 ○○会社の田中です。 これからお世話になります。

一方、何度か仕事をしている相手なら、

いつもお世話になっております。○○会社の田中です。

となります。ところが、実際の日本語では、これほど単純ではありません。

メールではいつから「お世話になっております」を使う?

メールでは、かなり早い段階から「お世話になっております」に切り替わります。
初めてメールを送る相手なら、

はじめまして。 ○○大学の田中と申します。
このたびはお世話になります。

などが自然です。

しかし、一度返信が来てやり取りが始まれば、次のメールではもう、

いつもお世話になっております。
○○大学の田中です。

としても、まったく不自然ではありません。

メールでは、「一度会ったか」より「すでにやり取りが始まっているか」が基準になります。

一度会っただけでも使える?

もちろん使えます。たとえば、昨日初めて名刺交換をした人に、翌日メールを送るとします。

昨日はありがとうございました。
いつもお世話になっております。○○会社の田中です。

これは特に不自然ではありません。

「昨日一度会っただけなのに、いつも世話になっているわけではない」と考える必要はありません。ここでの「お世話になっております」は、文字どおりの「世話をしてもらっています」という意味よりも、仕事上の関係がすでにあります、という定型的な挨拶に近くなっています。

初対面なのに「お世話になっております」と言うこともある

さらに面白いのが、初対面でも「お世話になっております」が使える場合です。たとえば、自分の会社と相手の会社が以前から取引している場合です。

新しく担当になった人同士が初めて会ったとします。

はじめまして。 ○○会社の田中です。
いつもお世話になっております。

これは非常によく使われます。本人同士は初対面でも、会社同士にはすでに関係があるからです。
つまり、

「お世話になっております」は、個人と個人の関係だけを表す言葉ではありません。
会社と会社、組織と組織の関係を含めて使われます。

電話ではどうなる?

電話でも考え方はほぼ同じです。取引先に電話をかける場合は、

いつもお世話になっております。
○○会社の田中と申します。

という言い方が定番です。

相手と直接話したことがなくても、会社同士に取引関係があれば問題ありません。逆に、本当に初めて問い合わせをする会社なら、

突然のお電話失礼いたします。
○○と申します。

などのほうが自然なこともあります。

サービス業では、初めての客にも使う

さらに、「お世話になっております」が定型表現になっていることがよく分かるのが、店やサービス業です。

たとえば、大型スーパーや百貨店、ホテル、保険会社、通信会社などに電話すると、こちらが初めて電話した客であっても、

「いつもお世話になっております。○○店でございます。」

と言われることがあります。もちろん、その店員は電話をしてきた客本人を知っているわけではありません。

ここでは、「あなたには以前から世話になっています」という個人的な意味ではなく、

「お客様には日頃からお世話になっております」
という、顧客全体に対する定型的な挨拶として使われています。

では、使い始めるタイミングはどこ?

結局、「何回会ったら使える」「何通メールを交換したら使える」という明確な回数はありません。判断のポイントは、次の一つです。

すでに相手との関係が成立している、と考えられるか。

成立していれば「お世話になっております」。
まだこれからなら「お世話になります」。

このように考えると、かなり整理しやすくなります。

「いつも」は本当に「いつも」ではない

もう一つ興味深いのが、

「いつもお世話になっております」

の「いつも」です。実際には、一度しか会っていない相手にも使うことがあります。つまり、この「いつも」も必ずしも文字どおり「何度も」という意味ではありません。「いつもありがとうございます」と同じように、相手との関係を円滑にするための慣用的な表現になっています。

まとめ

ケース「お世話になっております」
初めて連絡する個人△ 「お世話になります」のほうが自然
一度やり取りした相手
初対面だが会社同士に取引あり
サービス業から客へ○ 初めての客でも使うことがある

「お世話になっております」は、いつから?

→「会った回数」ではなく、「すでに関係があるか」で考える。

「お世話になっております」は、もともとは相手への感謝を表す言葉ですが、現在ではビジネスやサービスの場で、かなり定型化しています。そのため、実際に世話になったかどうかを細かく考える必要はありません。

これから関係が始まるなら「お世話になります」。
すでに関係があるなら「お世話になっております」。

そして、その「関係」は本人同士だけでなく、会社・組織・店と客の関係まで含まれる。そう考えると、日本人が何気なく使っている「お世話になっております」の使い始めのタイミングが、かなり見えてくるのではないでしょうか。

「お世話になっております」はいつから使える?まとめ

以上です。

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