対比を表す表現、「~に対して」「~くらいなら」「一方」「反対に」「とは対照的に」「かわりに」「それにひきかえ」「反面」「に反して」「わりには」を比較します。まず、以下のように三つに分類します。
- 対比的:「~に対して」「~くらいなら」
- 対照的:「~一方」「~反対に」「とは対照的に」「かわりに」「それにひきかえ」
- 対立的:「反面」「に反して」「わりには」
対比的表現
- 「~に対して」:中立的立場での対比
会長が事業拡張を目指すのに対して、社長は堅実経営を目指している。
兄は外で遊ぶのが好き、それに対し妹は家で本を読むのが好き。 - 「~くらいなら」:どちらも満足レベルではない上で比較し片方を選ぶ
人に迷惑をかけるぐらいなら、自分でやる。
高いレストランに行くぐらいなら、家で作って食べる。
対照的表現
- 「一方」:二つの側面を比べます(反対でなくてもOK)
日本海側は冬雪に閉じ込められる地方がある。一方太平洋側では冬でも好天に恵まれるところが多い。
父は静かだ。一方、母はにぎやかだ。 - 「反対に」:反対のものを比べます
自然物を組み合わせ新物質を作ることができる。反対に分解して作ることもできる。
夏は暑い、反対に冬は寒い。 - 「~とは対照的に」:相違が際立つ部分(コントラスト)を比べます
三国志で劉備は曹操とは対照的に典型的な善玉として描かれている。
妹は姉とは対照的に社交的だ。 - 「~かわりに」:トレードオフの関係のものを比べます
仕事が楽なかわりに給料は安い。
今日は車で行くかわりに自転車で行ってみる。 - 「それにひきかえ」:優劣のある正反対のものを比べます
日本人の探検記はおもしろいが役に立たない。それにひきかえ、イギリス人のそれは無味乾燥だが役に立つ。
兄はまじめな勉強家だ。それにひきかえ弟は全然勉強しない。
対立的表現
- 「反面」:ひとつの事柄の中の、反対の性格を示す。
シルクは肌触りがいい反面、洗濯が面倒だ。
彼女は友達に親切な反面、自分の身の回りのことに無頓着だ。 - 「~に反して」:予想、期待などと逆のことを表す。
二人が堂々としているのに反して、私は貧相に見えた。
試験は、予想に反して簡単だった。 - 「~わりには」:基準からのずれを表す。
彼は10年も中国にいるわりには、中国語が上手じゃない。
大学の食堂は、安いわりにはおいしいと思う。
まとめ

他の表現との比較(例)
「~に対して」と「~にとって」
「対象」に対して「態度・感情」
「評価者」にとって「評価」 の関係になります。
「評価者」にとって「評価」 の関係になります。

「~くらいなら」と「~なしには」
話者が最悪と考える条件を示す「~くらいなら」
・あの人と結婚するくらいなら一生独身でいるわ。
話者が絶対必要だと考える条件を示す「~なしには」
・あの人なしには生きられない。
・あの人と結婚するくらいなら一生独身でいるわ。
話者が絶対必要だと考える条件を示す「~なしには」
・あの人なしには生きられない。
「反対」「一方」「かわり」

「~にひきかえ」「~にもまして」「~ないまでも」

「~わりには」「~しては」「~だけあって」
「程度・割合への意外性」:わりには
・彼は年のわりには若く見える。
「条件・立場への意外性」:にしては
・今日は2月にしては暖かい。
「条件・立場からみて期待通り」」だけあって
・彼は10年中国に住んだだけあって、中国通だ。
・彼は年のわりには若く見える。
「条件・立場への意外性」:にしては
・今日は2月にしては暖かい。
「条件・立場からみて期待通り」」だけあって
・彼は10年中国に住んだだけあって、中国通だ。
以上、日語総合教程第六冊 上海外語教育出版社 などを参考にしました。







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