日本語を学ぶ外国人にとって、最大の難関は漢字でも敬語でもありません。多くの場合、それは「助詞」です。助詞はたった1文字や2文字しかありません。しかし、その小さな言葉が文の意味を大きく左右します。
しかも厄介なのは、多くの助詞が英語や中国語などの外国語にきれいに対応していなないことです。
今回は、日本語学習者が特に混乱しやすい助詞をランキング形式で紹介します。
第5位 「と」と「や」
まずは並列を表す助詞です。
「と」:挙げたものがすべて含まれています
- パンと牛乳を買いました。
- 父と母が来ました。
この場合、「パン」も「牛乳」も買いました。
「や」:例示です
- パンや牛乳を買いました。
- 京都や奈良へ行きました。
この場合、パンや牛乳以外のものも買った可能性があります。京都や奈良以外の場所にも行ったかもしれません。
学習者が混乱するポイント
英語ではどちらも「and」に近い意味として理解されることが多いため、
- 犬と猫
- 犬や猫
の違いが難しくなります。
第4位 「へ」と「に」
どちらも方向を表すように見えます。
「へ」:方向を表します
- 日本へ行きます。
- 学校へ向かいます。
「に」:到着点を表します
- 日本に行きます。
- 学校に行きます。
違いは?
実際の会話ではほぼ同じように使われることもあります。しかし、
- 空へ飛ぶ鳥 は自然ですが、
- 空に飛ぶ鳥 は不自然です。
「へ」は方向に焦点があります。
第3位 「を」と「が」
「を」:動作の対象を表します
- パンを食べる
- 本を読む
「が」:主語を表します
- 猫がいる
- 雨が降る
なぜ混乱するのか
次の文を見てください。
- 日本語が分かる
- 英語が話せる
外国人はよく、「分かる対象なのだから『を』ではないの?」と思います。しかし日本語では、
- 日本語が分かる
- 英語ができる
のように「が」を使うことが多いのです。この感覚は母語話者にとって自然ですが、学習者には難しいポイントです。
第2位 「に」と「で」
多くの日本語教師が頭を悩ませる組み合わせです。
「に」:存在や到着を表します
- 公園にいます。
- 東京に住んでいます。
「で」:行為の場所を表します
- 公園で遊びます。
- 東京で働いています。
比較してみよう
- 教室にいる
- 教室で勉強する
- 家にいる
- 家で食事する
しかし……
- 駅で会う
- 駅に着く
のように動詞によって助詞が変わります。ここで多くの学習者が混乱します。
第1位 「は」と「が」
やはり王者はこの組み合わせです。日本語学習者を悩ませ続けています。
「は」:話題を示します
- 私は学生です。
- この店は安いです。
「が」:主語を示します
- 私がやります。
- 猫がいます。
なぜ難しいのか
次の文を比べてください。
- 私は学生です。
- 私が学生です。
どちらも文法的には正しいです。しかし意味やニュアンスが違います。
「私は学生です」
「私」という話題について説明しています。
「私が学生です」
「誰が学生なのか」という問いに答える感じになります。「学生なのは私だ」というニュアンスです。
まとめ

以上です。



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