「そうだ」「みたい」「らしい」「ようだ」「だろう」

「そうだ」「みたい」「らしい」「ようだ」「だろう」

 あることがらの正しさや起きる可能性を表す表現はたくさんありますが、その中で少し紛らわしい「そうだ」「みたい」「らしい」「ようだ」「だろう」について整理します。

「そうだ」看起来(見て判断)と听起来(聞いて判断)

「~そうだ」は接続の違いによって、「見て判断」したもの、「聞いて判断」したものに分かれます。文法の言葉でいうと「様態」用法、「伝聞」用法になるのですが、ちょっとわかりにくいですね。

 看起来(見て判断)听起来(聞いて判断)と覚えておいても大丈夫だと思います。

そうだの2用法

「そうだ」について

「よい」と「ない」(否定形)

例外と否定形の作り方です。

  • この辞書はよさそうです。
  • このスープは辛くなさそうです。
  • (動詞の場合の否定形)雨が降りそうにありません

「そうだ」「みたい」「らしい」「ようだ」「だろう」

「みたい」「らしい」「ようだ」はすべて何らかの「周囲の状況から判断」していますが、「みたい」は少しくだけた話し言葉で使われるという特徴があります。

「だろう」は「推定」で必ずしも周囲からの状況を必要としない自分で考えた論理的帰結も含まれます。

少し微妙ではありますが、実現の可能性の高い方から序列をつけてみると

「そうだ(様態)」「そうだ(伝聞)」「みたい」「らしい」「ようだ」「だろう」
となるでしょう。
それぞれの接続を以下に示します。
そうだそうだみたいらしいようだだろう
様態伝聞状況判断推定
おいしそうだおいしいそうだおいしいみたいおいしいらしいおいしいようだおいしいだろう
元気そうだ元気だそうだ元気みたい元気らしい元気なようだ元気だろう
 無料だそうだ無料みたい無料らしい無料のようだ無料だろう
降りそうだ降るそうだ降るみたい降るらしい降るようだ降るだろう

以上です。

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