「図」の三つの意味について

「図」

「図」という言葉の使い方を確認しましょう。

「図(ず)」

 国語辞典の語釈では次のようになっています。

言葉語釈
① 物の形・ありさまを描いたもの。また物事の関係を点や線で表したもの。
「図案・図式・図面」「系図・構図・地図」「天気図」
② 絵画。絵。また、ようす。
「帰雁の図」「こんな姿はみられた図ではない」
③ 考えたとおり。
「計画が図に当たる」「図星」「図に乗る」

(明鏡国語辞典 第三版 大修館書店)

  • 図①:形を描いたもの
  • 図②:(あまり良くない)ようす
  • 図③:考えたとおり

ということになります。
図①②③の意味イメージ

  • 図①:日本地図
  • 図②:上司にお世辞を言う図
  • 図③:図に乗る男性*
「図に乗る」「図星」などの慣用句は「思った通り」というより「はかりごと・思惑・企み」という古い意味から発展しており、 「図に乗る」「図星」はどちらも “相手の思惑・心の内”に関わる語です。

  • 図に乗る=“自分の図(思惑)に乗ってしまう” → 計画が当たり、気分が乗って調子づくイメージ。

  • 図星=“相手の図(心の内)を射抜く星(急所)” → 的の中心を射抜くように、核心を突くイメージ。

まとめ

以下、AI作画によるまとめです。

「図」明鏡の語義ChatGPTまとめ

〔参考〕「企業内の聖人」星新一 から

 日語総合教程(第六冊)第8課採用のテキストから

 酔いというものは、一般に上役やその場にいないやつの陰口を誘発するものだが、その男はそれをしなかった。しないというより、本質的にできないのだ。といって、それにいやらしさはなかった。そばに上役がいて、それにお世辞を言うになると、快いものではない。しかし、彼は上役といっしょの時はお世辞を言わず、つまり常識と逆なのだ。

ここでは 図②の意味で使っています。

〔参考〕「図」を使った言葉の概念図

「図」を使ったことば概念図

以上です。

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