「なるはや」はもう普通の日本語? 3人に1人が使う

「なるはや」キャッチ

「なるはや」?

「これ、なるはやでお願いします。」
仕事の場面などで、ときどき耳にする「なるはや」。
「なにかものを頼むとき、できるだけ早くやってほ使う言葉です」しいときに以前なら「若者言葉」「業界用語」のように感じた人も多かったのではないでしょうか。
ところが、文化庁の平成7年『令和7年度 国語に関する世論調査』を見ると、意外な結果が出ています。
「なるはやで」と言うことがある人は33.4%。
およそ3人に1人が使っているのです。

①「なるはや」?短縮表現図解

文化庁の調査では33.4%

 文化庁の令和7年度「国語に関する世論調査」では、次のような言い方を実際に使うかどうかを尋ねています。

  • えいやで決める
  • 交通整理する
  • 正直ベースで言う
  • ツーカーの仲
  • なるはやで

その中で、「なるはやで」を使うことがあると答えた人は33.4%でした。一方、「使うことはない」は64.9%です。ですから、まだ「ほとんどの日本人が使う言葉」とまでは言えません。しかし、3人に1人が使うとなれば、もはや一部の人だけが使う珍しい言葉とも言いにくくなっています。

②「なるはや」の使用実態

「なるはや」は何の略?

「なるはや」は、「なるべく早く」を短くした言い方です。たとえば、

  • この資料、なるはやでお願いします。
  • なるはやで返事ください。
  • これ、なるはやで確認してもらえますか。

などのように使います。意味そのものは難しくありません。「できるだけ早く」「可能な限り早く」という意味です。

なぜ「なるはや」が生まれた?

日本語では、よく使う長い表現を短くすることがあります。「なるべく早く」も、会話や仕事上のやり取りで何度も使われるうちに、

なるべく早く → なるはや

と縮められたのでしょう。短くて言いやすく、意味もすぐ分かります。この「短いのに意味が通じる」という点が、広がりやすかった理由の一つだと考えられます。

③「なるはや」長い言葉が短くなる図解

ASPS:そうえいば、私が現役時代(もう10年ぐらい前ですが…)、社内メールで末尾に「ASPS」「asps」「a.s.p.s.」などと書くのが流行りました。”as soon as possible” という意味です。お互い忙しい身、とにかく急いでくれ、と頼むのは気が引けるものです。多少遠慮の気持ちも込めた短縮形、ということもあったのでしょうか。

では、「なるはや」は普通の日本語?

ここが面白いところです。調査結果だけを見ると、「普通の日本語になった」と断言するには、まだ少し早いでしょう。使う人は33.4%ですが、使わない人のほうが64.9%と多いからです。ただし、3人に1人が使っているということは、
「知る人ぞ知る言葉」から、「かなり広く通じる言葉」へ移りつつある
とは言えそうです。言葉はある日突然「新語」から「普通の言葉」に変わるわけではありません。一部の人が使い始め、次第に使う人が増え、やがて「そんな言葉、普通に使うよ」と感じる人が増えていきます。
「なるはや」は、ちょうどその途中にある言葉なのかもしれません。

まとめ

「なるはや」=「なるべく早く」。
「国語に関する世論調査」では、約3人に1人が「使うことがある」と答えました。まだ使わない人のほうが多いため、「完全に普通の日本語になった」とまでは言えません。しかし、もはやごく一部の人だけの言葉でもありません。
新しい言葉が、少しずつ普通の日本語になっていく。
「なるはや」という言葉が、今後定着していくのかはわかりませんが、少なくとも「ASPS」よりは、一般受けしそうな気がするのですがどうでしょうか。

「なるはや」まとめ

以上です。

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