「なるべく」と「できるだけ」
「なるべく」と「できるだけ」は、どちらも「可能な範囲でそうする」という意味で使われます。たとえば、
・なるべく早く来てください。
・できるだけ早く来てください。
どちらも自然な日本語です。しかし、少しだけニュアンスが違います。
結論から言うと、
なるべく=そうするよう努力する
できるだけ=可能な限界までそうする
一言で言えば、
なるべく=努力目標
できるだけ=可能な限界

努力目標と可能な限界
| 表現 | 中心イメージ | 例 |
|---|---|---|
| なるべく | そうするよう努める | なるべく歩いてください |
| できるだけ | 可能な範囲を最大限にする | できるだけたくさん歩いてください |
「なるべく」は努力目標
「なるべく」は、事情が許すなら、そうするように努力するという感じの言葉です。
・なるべく毎日運動してください。
・なるべく野菜を食べるようにしています。
・なるべく早く寝たほうがいいですよ。
絶対にそうしなければならないわけではありません。「無理のない範囲で、そうするよう心がける」という柔らかさがあります。そのため、人に何かを頼んだり、アドバイスしたりするときにもよく使います。
「できるだけ」は可能な限界まで
「できるだけ」は、自分にできる範囲をできる限り広く使うという感じです。
・できるだけ多くの本を読みたい。
・できるだけ早く返事をしてください。
・旅行中にできるだけ多くの場所を見たい。
「どこまでできるか」という可能性の限界に目が向いています。そのため、量・数・時間などを最大限にしたい場合は「できるだけ」がよく合います。
同じ文でも少し違う
たとえば、次の二つはどちらも自然です。
① なるべく早く来てください。→ 早く来るよう努めてください。
② できるだけ早く来てください。→ あなたが可能な限り早く来てください。
②の「できるだけ」のほうが、「どこまで早くできるか」という限界を強く意識しています。
まとめ
「なるべく」と「できるだけ」は、どちらも「可能な範囲で」という意味を持っています。
なるべく=そうするよう努力する
できるだけ=可能な限界までそうする
つまり、
なるべく=努力目標
できるだけ=可能な限界
と覚えておくと、二つの違いが分かりやすいでしょう。

以上です。



コメント