「とて」について

「とて」

「~とて」について、用法を確認しましょう。「~とて」は少し古い言い方になります。格助詞、副助詞、接続助詞としての用法があります。

格助詞「とて」

① 文相当の句について「~と言って」「~と思って」
  • 先を急ぐとて旅立った。
  • 寒いからとて、部屋に戻った。
② 「~こととて」の形で、それが原因・理由で
  • 子供のこととて、お許しください。
  • 慣れぬこととて、お許しください。

副助詞「とて」

(体言について)「~であっても」
  • 彼らとて、行きたくないわけではない。
  • 今回の事件とて例外ではない。
  • 土日とて暇ではないのだ。

接続助詞「とて」

(活用語の終止形について)「~であるとしても」
  • たとえ反対されたとてやりぬくぞ。
  • 今から頑張ったとて間に合わないだろう。
  • だとてなかなか大変だろう。
  • すれ違うこともできず、さりとて廻れ右してもどることもできない。
    (さりとて=然りとて)
「~たとて」「~だとて」は、話し言葉ではそれぞれ「~たって」「~だって」になります

「日語総合教程」第五・六冊から

 以下、上級日本語テキスト「日語総合教程第五・六冊」から、「~とて」の使用例です。

・私は、何度か、そういう気の毒なとかげを猫から取り上げて草むらに帰してやったりしたが、彼らとて早晩また猫に捕まる運命にあるのだろう。〔副助詞〕
「いのち」阿部昭
・車輪動物が二匹狭い山道でばったり出会ったら、すれ違うこともできず、さりとて廻れ右してもどることもできず、二匹とも進退きわまるということに、ならぬともかぎらない。〔接続助詞〕
「なぜ車輪動物がいないのか」 本川達雄

まとめ(AI作画)

「とて」まとめ

以上、日語総合教程(第六冊)上海外語教育出版社、明鏡国所辞典(第三版)などを参考にしました。

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