副助詞「くらい/ぐらい」について使い方、意味を整理します。
「いのち」阿部昭 から
日語総合教程第六冊、第六課「いのち」阿部昭から。
- 育児といっても、猫の親は子供におやつを食べさせるわけでも、おもちゃを買ってやるわけでもない。自分が草はらで捕まえたとかげをくわえてきて、子供に与えるぐらいのことである。
P153
「…子供に与えるぐらいである」ここでの「ぐらい」は「(猫の育児なんて)たいしたことではない」と軽視する感覚で使われていますね。
以下、その他の使い方も含めてまとめます。
くらい=位
「くらい/ぐらい」は「位(くらい)=地位」という名詞が、助詞化したものでしょう。例えば、
- うちの母ぐらいになると、怖い人なんかいなくなるようだ。〔高い地位・立場〕
といえば、母のレベル(地位)になると、という意味になり、元の「位」という意味が生き残っているようです。このように、何らかのレベル(位)の高さを示すものから転じて以下のようなさまざまな表現が派生しているようです。
「くらい/ぐらい」の用法分類
① およそ(about)
- 1メートルぐらいの長さ。
- 東京ドーム10個分くらいの大きさ。
- 真ん中くらいの成績。
② 低レベル(軽視)
- それぐらいで落ち込まないで。
- お茶を飲むくらいつき合えよ。
③ 少なくとも(at least)
- 日曜ぐらい休みたいなあ。
- 名前ぐらい早く覚えて欲しい。
④ 極端な例で強調
- あいつに頼むぐらいなら自分でやるさ。
- あの人が怒るぐらいだからよほどのことだね。
⑤ 最高レベル
- 彼ぐらい頑張る人は他にいない。
- 試合を放棄するぐらいつらいことはないね。
まとめ
以上まとめます。

以上、明鏡国語辞典(第三版)大修館 などを参考にまとめました。



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