「励む」「勤しむ」「精進する」の違い〔日本語の”がんばる”表現〕

「励む」「勤しむ」「精進する」

「励む」「勤しむ(いそしむ)」「精進する」の違いについて学びましょう。

「励む」「勤しむ(いそしむ)」「精進する」

  日本語には、「がんばる」を表す言葉がたくさんあります。その中でも学習者がよく出会うのが、

  • 「励む(はげむ)」
  • 「勤しむ(いそしむ)」
  • 「精進する(しょうじんする)」の3つです。

どれも「熱心に取り組む」という意味がありますが、実はニュアンスがかなり違います。ざっくり言うと、

「励む」は”前向きにがんばる”、「いそしむ(勤しむ)」は”コツコツ頑張る”、「精進する」は”自分を磨くために頑張る”

「励む」「いそしむ」「精進する」ひとことまとめ

です。一つづつ、意味・用法を確認していきましょう。

「励む」= 前向きにがんばる

「励む」は、最も一般的で日常的な表現です。何かの目標に向かって、努力している時に使います。

  • 日本語の勉強に励んでいます
  • 毎日トレーニングに励んでいる
  • 節約に励む

「励む」のニュアンス

  • がんばる
  • 努力する
  • 一生懸命やる という前向きでエネルギッシュな感じがあります。受験、仕事、スポーツなど、「成果」や「目標」がある場面でよく使われます。

「勤しむ」= 静かにコツコツ続ける

「勤しむ」は、「励む」より少しかたい言葉です。ニュースや小説、文章でよく見ます

  • 研究に勤しむ
  • 畑仕事に勤しむ
  • 修行に勤しむ

「勤しむ」のニュアンス

  • 静かに
  • 地道に
  • コツコツと  続けるイメージがあります。「励む」が“元気にがんばる”なら、「勤しむ」は“黙々と打ち込む”感じです。また、「勤しむ」は長期間続く活動と相性がいい言葉です。

「精進する」= 自分を磨く

「精進する」は、少し特別な言葉です。単に努力するだけでなく、「自分を成長させるために努力する」という意味があります。

  • これからも日本語学習に精進します
  • 日々、料理の技術向上に精進しております。
  • 今後も精進してまいります。

「精進する」のニュアンス

  • 修行
  • 自己鍛錬
  • 人として成長する努力 
    というイメージがあります。そのため、武道・芸術・職人・ビジネスのあいさつ、などでよく使われます。そのため、少しフォーマルでまじめな響きがあります。

3つの違いを比べてみよう

言葉イメージよく使う場面
励む元気に努力する勉強・仕事・運動
勤しむコツコツ打ち込む研究・修行・制作
精進する自分を磨く武道・芸道・仕事
  • 日本語の勉強に励んでいます。→ 一生懸命がんばっている
  • 日本語研究に勤しんでいます。→ 静かに深く研究している
  • 日本語能力向上のため精進しています。→ 自分を成長させようとしている

かなり印象が違いますね。


どれを使えばいい?

普段の会話なら、まずは「励む」を覚えればOKです。「勤しむ」は少し文学的・知的な響きがあり、「精進する」はフォーマルで、日本的な“修行”の感覚があります。特に、「今後も精進してまいります」などは、日本のビジネスあいさつで非常によく使われる表現です。

まとめ

  • 「励む」→ 前向きに努力する
  • 「勤しむ」→ コツコツ静かに打ち込む
  • 「精進する」→ 自分を磨くため努力する

日本語では、同じ「努力」でも、

  • どんな気持ちで
  • どんな姿勢で
  • どんな目的で  頑張っているかによって、使う言葉が変わります。

「励む」「いそしむ」「精進する」まとめ

以上です。

 

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