「~ようによっては」と「~次第では」
「~ようによっては」と「~次第では」は、どちらも「ある要素によって結果が変わる」ことを表す文法です。ただし、注目するポイントが少し違います。
「~次第では」=何が結果を左右するかという要素に注目
| 文法 | 一言でいうと | 例文 |
|---|---|---|
| ~ようによっては | 方法・見方しだいで結果が変わる | 考えようによっては、その失敗もよい経験だ。 |
| ~次第では | ある要素しだいで結果が変わる | 天候次第では、試合は中止になる。 |
つまり、「~ようによっては」は“方法+次第”のような意味を含み、「~次第では」はもっと広く、結果を左右する要素全体を表せるのがポイントです。

1.「~ようによっては」の意味と使い方
「~ようによっては」は、やり方・見方・聞き方・使い方などによって、結果や受け取り方が変わることを表します。
形は次のようになります。
| 接続 | 例 |
|---|---|
| Vます形+ようによっては | 考えようによっては/見ようによっては/聞きようによっては/使いようによっては |
たとえば、
- 考えようによっては、これはいい機会とも言える。
- 見ようによっては、この絵は少し不気味だ。
- 聞きようによっては、その言い方は嫌みにも聞こえる。
- 使いようによっては、この古い建物も観光資源になる。
これらはすべて、どう考えるか、どう見るか、どう聞くか、どう使うかによって結果が変わっています。
このように、「~ようによっては」は多くの場合、「方法・しかた次第では」と言いかえることができます。
たとえば、
- 聞きようによっては、失礼に聞こえる。
→ 聞き方次第では、失礼に聞こえる。 - 言いようによっては、彼の意見も理解できる。
→ 言い方次第では、彼の意見も理解できる。
ただし「~ようによっては」のほうが、表現としてややまとまりがあり、慣用的に使われることが多いです。
2.「~次第では」の意味と使い方
「~次第では」は、ある条件・事情・要素によって、結果が変わる可能性を表します。
接続は主に名詞です。
| 接続 | 例 |
|---|---|
| 名詞+次第では | 努力次第では/天候次第では/予算次第では/結果次第では |
例文を見てみましょう。
- 努力次第では、合格も夢ではない。
- 天候次第では、試合は延期になる。
- 予算次第では、計画を見直す必要がある。
- 交渉の結果次第では、契約しないこともある。
このように、「~次第では」は何が結果を左右するのかを示す文法です。
「~ようによっては」と違って、方法以外にも広く使えるのが特徴です。
3.二つの違いを比べる
似ている文なので、同じような内容で比べると違いがわかりやすくなります。
| 文 | ニュアンス |
|---|---|
| やりようによっては成功する。 | どうやるかを工夫すれば成功の可能性がある。 |
| やり方次第では成功する。 | やり方という要素が成功を左右する。 |
どちらも近い意味ですが、焦点は少し違います。
- ~ようによっては:方法そのもの、見方そのものに注目
- ~次第では:結果を左右する要素全体に注目
4.使い分けのポイント
| 使いたい内容 | 使う文法 |
|---|---|
| やり方・見方・聞き方・使い方を言いたい | ~ようによっては |
| 努力・天候・予算・結果など、広い条件を言いたい | ~次第では |
| 方法が結果を左右することを広く言いたい | ~次第ではも使える |
特に学習者が混乱しやすいのは、「やり方次第では」も正しいという点です。
そのため、単純に「方法なら全部~ようによっては」と覚えるのではなく、
- ~ようによっては=方法を内部に含んだ表現
- ~次第では=結果を左右する要素を外から示す表現
と理解すると、かなりすっきり整理できます。
5.まとめ
「~次第では」=何が結果を左右するかで結果が変わる
最後にもう一度まとめます。
| 文法 | 中心イメージ | 代表例 |
|---|---|---|
| ~ようによっては | 方法・見方・聞き方 | 考えようによっては、見ようによっては、聞きようによっては |
| ~次第では | 結果を左右する要素全般 | 努力次第では、天候次第では、予算次第では |
「聞きようによっては=聞き方次第では」のように、「~ようによっては」は“方法+次第”と考えると理解しやすくなります。
一方で、「~次第では」はもっと守備範囲が広いので、条件や事情を述べるときに便利です。
似ている文法ですが、「どうやるか」に注目するか、「何に左右されるか」に注目するかで使い分けるとよいでしょう。

以上です。




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