「気分」「気持ち」「気味」「気色」「機嫌」の使い分け

気分、気持ち

「気分」「気持ち」「気味」「気色」「機嫌」

 まずは問題をやりましょう。「気分」「気持ち」「気味」「気色(きしょく)」「機嫌」のうち最も適切なものを入れましょう。

  • 1.好物のたこ焼きだが、食べすぎて(     )が悪くなった。
  • 2.夜中の教室はなんとなく(     )悪い。
  • 3.ゴキブリ? わ、(     )悪い。
  • 4.いいことがあったので彼は今日(     )がいい。
  • 5.いいことがあったので私は今日(     )がいい。

 まず少し形の違う「機嫌(きげん)」から考えてみましょう。

「機嫌」は表出(外面)、「気分」は心理

「機嫌」は外側からみて判断できるものです。つまり心の快・不快が外面に出て来た(表出)結果なので、三人称にも使えます。5.にも使えますが、4.の

4.いいことがあったので彼は今日機嫌がいい。
が一番しっくりきます。

「気分」は心理、「気持ち」は生理 《内側から》

すると5.は「気分」か「気持ち」だと予想できますが
「気分」は心理的な快・不快、「気持ち」は生理的な快・不快
を主に表します。ですから5.で選ぶのは「気分」になります。
5.いいことがあったので私は今日気分がいい。
たこ焼き「気持ち」は生理的、ということなのでそういうのを探すと、たこ焼きの食べ過ぎでむかつくという意味の1.に「気持ち」が入ります。
1.好物のたこ焼きだが、食べ過ぎで気持ちが悪くなった。

「気味」は心理、「気色」は生理 《外側から》

「気味」「気色」というのはちょっと系列が異なるような気がしますね。「気分」「気持ち」が内面から湧き上がる感覚なのに対して、「気味」「気色」というのは外側にあるものが内面に向かってくる感覚です。
 「気味」は心理的な感覚、「気色」は生理的な感覚
ゴキブリとなります。
夜中の教室が怖いという感覚は心理的作用が強いので
2.夜中の教室はなんとなく気味悪い。
そしてゴキブリは生理的に嫌悪感を持つものなので、
3.ゴキブリ?わ、気色悪い。
以上答えを整理すると、
  • 1.好物のたこ焼きだが、食べすぎて(気持ち)が悪くなった。
  • 2.夜中の教室はなんとなく(気味)悪い。
  • 3.ゴキブリ? わ、(気色)悪い。
  • 4.いいことがあったので彼は今日(機嫌)がいい。
  • 5.いいことがあったので私は今日(気分)がいい。

ただし「気分」「気味」は「心理的」感情がメインですが「生理的」感情にも使えるので1.3.にも使えます。

  • 1.好物のたこ焼きだが、食べ過ぎて(気分)が悪くなった。
  • 3.桃色のゴキブリ? わ、(△気味)悪い。

まとめ

 まとめです。

「気分」「気持ち」「気味」「気色」「機嫌」

「気分」「気持ち」「気味」「気色」「機嫌」の違い

(以上、「日本語の難問」宮腰賢著(宝島社)などを参考にさせていただきました。)

 

 

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