「ご連絡してください」はどうして間違い?

正しくは「ご連絡ください」

「ご連絡してください」「ご使用してください」「お待ちしてください」などは間違いです。

  • 〇 着き次第、すぐご連絡ください。
  • × 着き次第、すぐご連絡してください。
  • 〇 ご自由にご使用ください。
  • × ご自由にご使用してください。
  • 〇 こちらでお待ちください。
  • × こちらでお待ちしてください。

 どこに間違いがあるか、調べてみましょう。

(復習)敬語の作り方

 尊敬語と謙譲語:尊敬語は相手を上げる、謙譲語は自分を下げる(へりくだる)ことでそれぞれ相手に対する敬意を表現しますね。

尊敬語と謙譲語1

 「ご/お~ください」は尊敬語を作る方法、「ご/お~します」は謙譲語を作る方法でした。

お待ちください、ご覧ください(尊敬語)

お手伝いします(謙譲語)

「ご連絡ください」と「ご連絡します」

 「連絡します」の敬語を作ってみると、

  •  ご~ください(尊敬語):ご連絡ください。
  •  ご~します(謙譲語):ご連絡します。

 ここで、大切なことは尊敬語の主語は必ず相手、謙譲語の主語は自分だということです

尊敬語の主語は相手、謙譲語の主語は自分
  • 「来れなくなったら(あなたが)ご連絡ください。」
  • 「行けなくなったら(私が)ご連絡します。」 ということになります。
「ご連絡ください」と「ご連絡します」

「ご連絡ください」と「ご連絡します」

尊敬語と謙譲語は共存しません

 ですから

 「ご連絡してください」という表現は「ご連絡します」と「ご連絡ください」という謙譲語と尊敬語が混じり合った形式になってしまっていて、主語も決めようがなく解釈不能の敬語になってしまうのです。

ご連絡してください

(以上「なにげにてごわい日本語」(すばる舎)を参考にまとめました)

 

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