未来を恐れず過去に執着せず今を生きろ(堀江貴文)

essay

堀江貴文という人

ホリエモンロケットMOMO

ホリエモンロケットMOMO

 ホリエモンこと堀江貴文さんは、東京大学在学中の1996年ITベンチャーを立ち上げ、会社は急成長。東証マザーズに上場を果たします。その後結果的には失敗に終わりましたがプロ野球近鉄バファローズ球団、民放テレビ局日本テレビ買収劇などで世間を騒がせました。

 当時は賛否両論、というよりやや避難の声の方が多かったように思います。若い奴がたまたま大金持ちになって好き勝手してからに、という論評が多かったように思います。

 いずれにしてもそのあたりがIT起業家ホリエモンの絶頂期、突然野証券取引法違反で摘発され、裁判へ。実刑判決を受け2年弱服役することになります。

 起業から大成功、そして逮捕までという強烈なアップダウンを23歳から33歳の10年間で経験、そして一般的には働き盛りに当たる30代は裁判・服役に費やし仕事に当てることができなかったということになります。

 出所後の現在は、失われた時間を取り戻そうとするかのように(ご本人にはそういう感覚はないようですが…)、民間ロケットの開発をはじめマルチにさまざまな活動をされています。

あっぱれホリエモン

ホリエモンアイコン 30代の大切な時期を失った堀江さん。しかもその原因となった経済事件は決して堀江さんが悪意を持って法律違反をしたというわけではなかったようです。若くして成功した人間に対する周囲の妬みや反感が作り出したものといってもよいかもしれません。

 例えば私がそういう目に遭ってしまったら、そして大切な30代の10年を社会から抹殺され過ごしていたとすれば。きっと世の中を恨み、出家でもするか、あるいは社会への復讐をくわだてたかもしれません。

 最近の彼の言動や活躍ぶりを見ていると「あっぱれ!」と拍手をおくりたくなります。以前の堀江貴文さんにはあまり興味はありませんでしたが、最近の彼は本当に応援したくなります。

ホリエモンに学ぼう!

 堀江さんが出所後初めて出した本が「ゼロ」(副題:何もない自分にイチを足していく)です。彼の本は多いですが(ほとんどが語り下ろしのような執筆方法のようです)、「ゼロ」は再生ホリエモンの原点となるもので彼の基本的な考え方を知るためには良い本だと思います。

 以下本書の中でさすが!と思うところをご紹介します。

 

 

「しごと」が好き

 「やりがい」のある仕事がしたい。ほとんどの若者はそう言います。しかし「やりがい」は「見い出す」ものではなく「作り出す」ものだと堀江さんは言います。

紙袋 例えば、堀江さんは東京拘置所で服役中、紙袋を1日50袋折るという仕事を与えられました。堀江さんはまず担当者から言われた手順で50個を折る仕事をやりました。思ったより大変でした。

 その後、彼は手順をゼロから考え直し3日目には79個折ることに成功したそうです。1.5倍以上の効率で仕事を進めることができて、単純にうれしかったそうです。「仕事の喜びとはそういうところから始まる」。そうすることで「与えらえた仕事」は「自ら作り出す仕事」堀江さんは断言されます。

 どんなつまらなそうなことでも、まずは主体的に打ち込み、ハマってみる。それが肝心だと堀江さんは教えてくれます。

イチを足す

1 堀江さんは20代の頃、ゼロからインターネットの事業を立ち上げ、プロ野球球団やテレビ局をやすやすと買収できるぐらいの資産家となられた方です。その成長のスピードは、まさに倍々ゲーム、あるいはもっと指数関数的なものだったでしょう。

 その堀江さんにして振り出しのゼロに戻った時、まず大切なのはゼロから1を生み出す、あるいは1へ踏み出す実行力をもて。そしてその1を掛け算で何倍かに増やすようなことを考えず地道に努力してプラス1を積み上げていくことこそ肝心だと言われます。

イチを足す、ゼロに何を掛けてもゼロ

イチを足す、ゼロに何を掛けてもゼロ

 我々はついつい地味な積み上げを忘れ、掛け算でのし上がる方法ばかり心に描いているのではないでしょうか。その結果、0に何を掛けても0であるように思った結果がでず、悩んでいるのではないでしょうか。

死を越える唯一のもの

死の恐怖 この本の中で堀江さんは小学校のある日から、いつか自分に訪れる「死」が怖くてたまらなくなったそうです。初めて「死」の恐怖に襲われた小学校1年生の頃から、「死の恐怖」の感情はまるで発作のように定期的に彼を襲ったそうです。

 しかし学生時代、忙殺される生活を送っていたある日、仕事に夢中になっている自分に「死の恐怖」は襲ってこないことに気がついたそうです。

「僕は死を忘れるために働き、死を忘れるために全力疾走し、死を打ち消すために生を充実させていたのだ。」

 もちろんその仕事は人から与えられて受身的にやるものであっては何の意味もありません。自分で進んでやるものであってこそ充実した「自分の時間、自分の人生」を生きることにつながり、充実した生は、唯一死を越えるものだということなのかもしれません。

今を生きる

 人生には「今」しか存在しない。過去を振り返っても事態は変わらず、未来に怯えても先ヘは進めない。こんな言葉も堀江貴文さんの口から出ると重みを増します。

 最後に2014年近畿大学卒業式での堀江さんのスピーチから抜粋します。

未来を恐れず過去に執着せず今を生きろ なぜ私が、いろんなことにチャレンジをして、そして、いろんな失敗をしながら、そしてたくさんの人に裏切られながらも、こうやって楽しく生きられてるかっていうのは、今を生きてるからです。今を集中して生きてるからです。僕は集中すると周りが見えなくなるくらい集中します。まさに、寝食を忘れて一つのことに熱中する癖があります。みなさんもそうなってほしいです。これから生きて行くうえで大事なことは、僕は目先のことに集中することだと思う。長期計画なんか関係ないですよ。まずそれをやってください。それをやらない限り、始まらない。何も始まらない。そして、今僕が言ったことを一つの言葉にまとめて、最後にみなさんへの贈る言葉にしたいと思います。

未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ。

(2014年近畿大学卒業式スピーチから

近大卒業式2014

2014年近大卒業式

 これからもよりいっそう活躍してもらいたい人です。私たちも彼に学び、まずは何かを始める勇気を持ち、地道な努力を積み上げていくことを忘れてはなりません。

スタート

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました