「~に対して」と「~に対する」の違い|後ろが述語?名詞?〔N3文法〕

「に対して」「に対する」

「~に対して」と「~に対する」

「~に対して」と「~に対する」の用法面の違いをクリアにしましょう。「~に対して」の後ろには述語が続き、「~に対する」の後ろには名詞が続きます。

「~に対して」+述語
「~に対する」+名詞

まず、二つの文を比べてみましょう。

① 先生は学生に対して厳しい

② 先生の学生に対する指導は厳しい。

①では「に対して」の後ろに、述語の「厳しい」が続いています。②では「に対する」が、後ろの名詞「指導」を説明しています。

「に対して」「に対する」簡単比較

「~に対して」と「~に対する」の違い

表現後ろに来るもの
~に対して述語質問に対して答えた。
~に対する名詞質問に対する答え
「~に対して」は文を続ける形、「~に対する」は名詞を説明する形です。

「~に対して」の使い方

「~に対して」の後ろには、動詞や形容詞などの述語が続きます。

・会社は問い合わせに対して回答した</strong。

・母は子どもに対して優しい

・彼の態度はお客様に対して失礼だ

このように、「回答した」「優しい」「失礼だ」が文の述語になっています。

「~に対する」の使い方

「~に対する」の後ろには名詞が続き、その名詞を詳しく説明します。

・問い合わせに対する回答

・子どもに対する愛情

・環境問題に対する関心

・お客様に対する態度

「何に対する+名詞なのか」を考えると、文の意味が分かりやすくなります。

文を言い換えてみよう

「~に対して」を使った文は、「~に対する+名詞」の形に言い換えられることがあります。

~に対して~に対する
政府は批判に対して説明した。批判に対する政府の説明
彼は仕事に対して真剣だ。仕事に対する彼の真剣な姿勢

「~のに対して」にも注意

「~のに対して」は、二つの事柄を比べるときにも使います。

・兄が活発なのに対して、弟はおとなしい。

この場合は「~を対象にして」という意味ではなく、「一方は~だが、もう一方は~」という対比を表します。

まとめ

表現ポイント
~に対して後ろに述語を続ける
~に対する後ろの名詞を説明する
後ろが述語なら「~に対して」、後ろが名詞なら「~に対する」と覚えましょう。

「に対して」「に対する」まとめ

以上です。

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