杭州 雷峰塔からスターバックス西湖石函店へ

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 今年の夏、以前から行ってみたいと思っていた杭州の良渚遺跡の見物に行ったことは以前書きました。良渚へ行った翌日、そのまま帰るのももったいない気がして雷峰塔を訪れました。杭州5回目にして初めてのことです。

雷峰塔について

かつての雷峰塔

かつての雷峰塔

 オリジナルの雷峰塔は975年に建てられています。レンガと木で作られていたのですが、16世紀に木造の部分が焼失し、レンガむき出しのまま長く放置されていたらしい。そして1924年の某日、何の前触れもなく突如全倒壊してしまったそうです。

 現在の塔は2002年に再建されたもので、見るからに新しいです。塔までの階段部分にエスカレーターが設置されているというのも中国らしいですね。ただ、塔の中に入ってみると、倒壊後残った台座の部分のレンガが、そのままの形で遺跡として保存されており、新しい建物はオリジナルの遺跡を覆うように建てられているのでした。

 なんとなく、虫歯のかぶせ物を連想してしまいました。

(2021年8月7日)

今の雷峰塔と過去の雷峰塔の台座

左:現在の雷峰塔、右:塔内部の過去の雷峰塔の台座

 さて、雷峰塔といえば「白蛇伝」が有名ということまでは知っていたのですが、いったいどういう話なのか確認しておきましょう。

「白蛇伝」

 宋の時代の杭州でのお話しです。白素貞は長年修行を積んだ蛇の精、前世に命を助けてくれた書生の許仙の恩に報いるため人の姿に形を変えて人の世に姿を現します。そして青蛇の精である小青に出会い二人は連れ立ってゆきます。

故事发生在宋朝时的杭州。白素贞是千年修炼的蛇妖,为了报答书生许仙前世的救命之恩,化为人形想要报恩,后来她在路上遇到了青蛇精小青,于是两人结伴而行。

 絵画のように美しい西湖に着き、白素貞は神通力を発揮し許仙と知り合い、そして彼に嫁ぎます。結婚した後になって金山寺の和尚さん法海は許仙に白素貞が蛇の精であることを言うのですが、許仙は半信半疑です。

在风景如画的西湖边上,白素贞施展法力,巧施妙计与许仙相识,并嫁给了他。婚后金山寺和尚法海对许仙讲白素贞是蛇妖,许仙将信将疑。

 その後、許仙は法海の言いつけにしたがって端午の節句に白素貞に雄黄酒を飲ませます。すると白素貞は本来の自分の姿に戻ってしまい、許仙はショックで死にそうになってしまいます。白素貞は天界に戻り仙薬のレイシを盗み出し許仙の命を救おうとします。法海は負けじと許仙を金山寺に閉じ込めてしまいます。

后来许仙按法海的办法在端午节让白素贞喝下了带有雄黄的酒,白素贞不得不显出原形,却将许仙吓死。白素贞上天庭盗取仙草灵芝将许仙救活。法海又将许仙骗至金山寺软禁起来。

白蛇伝

白蛇伝(1958年日本映画)

 白素貞と小青は協力して法海と戦い、金山寺は水没し、他の生き物にも被害がでます。白素貞は天の掟を破ったため、子供を生んだ後、法海によって、西湖のほとりの雷峰塔の下に閉じ込められてしまいます。生まれた息子は大きくなって状元となり、塔の前にやってきて、母を供養します。この時になって初めて、家族は一緒になりました。

白素贞同小青一起与法海斗法,水漫金山寺,却因此伤害了其他生灵。白素贞因为触犯天条,在生下孩子后被法海镇压在西湖边的雷峰塔下。后白素贞的儿子长大得中状元,到塔前祭奠母,将母亲救出,全家团聚。

 杭州に行ったら、美しい西湖を見ることができます、そして白素貞と許仙がデートした断橋や白蛇を閉じ込めた雷峰塔などがあって、そこではこの美しい白蛇伝に関するお話しを耳にすることでしょう。

现在你要是有机会去杭州,一定还可以看到风景秀丽的西湖,白素贞与许仙相逢过的“断桥”,压住白蛇的“雷峰塔”……在那里,你会听到许许多多关于白蛇的美丽故事。

法海の金山寺

 法海和尚のいる金山寺というのは、きっと杭州のどこかにあるのだとばかり思っていたのですが、最近ずっと離れた鎮江にあるのだと聞きました。そして金山寺には水龍洞という洞窟があって、そこを進むと白素貞が人間となって、許仙とめぐり逢ったといわれる西湖の断橋につながっているそうです。

镇江 金山寺

镇江 金山寺

白蛇伝と宮崎駿

 この「白蛇伝」のお話、今の日本ではあまり有名ではないのですが、1958年に日本初の長編カラ―アニメ映画の原作になったのです。そして宮崎駿監督はこの映画を見てアニメ映画の道に進むことを決めたとか。杭州の西湖とトトロの宮崎駿さん、意外な結びつきがあるのですね。

西湖湖畔のスターバックス

 さて、雷峰塔は今回初めてでしたが、私には杭州に来るたび必ず立ち寄るお気に入りのお店があります。西湖の見えるスターバックスです。

Starbucks西湖石函店

星巴克西湖石函店

   ここに初めて来たのは2010年10月のことでした。当時南通に駐在員として赴任していた私は、家庭の事情で任期途中に帰国することになりました。中国で、いろんなことをやってみたいと思っていた矢先のことで多少残念な思いもありました。

   当時はおそらく中国へ来るようなことはもうないだろうと思い、帰国前江南地方を数日間かけて旅行しました。中国語で作文を書きながら旅を続け、書き終えたのがこの場所でした。日本へ帰ってからコンクールに応募し入選した作品が以下の文章です。

上海,感谢您!

 2010年10月31日,任满半年的任期,我从上海浦东机场乘坐MU291的航班向日本踏上归途。在上海的街头,到处都能看到“上海感谢您”的标语牌。记得半年前,上海世博会刚开幕的那一天,我怀着一种复杂的心情来只身一人赴任到上海附近的一个小城市……

上海感谢你!

西村真琴

西村真琴

 在日本曾经有一位科学家叫作西村真琴。他前半生一直在北海道从事球藻的研究。1932年当他49岁的时候,在上海发生了“一二八事变”。西村知道战争让很多中国的百姓伤亡,于是便组织了医疗支援队去帮助中国开办医院。在上海三义里战乱的废墟里,他发现了一只因受伤而飞不动的鸽子。后来他把鸽子带回了日本,并精心地喂养。他打算等鸽子伤愈之后把它送回中国。可是,有一天那只鸽子遭到了黄鼠狼的袭击,死去了。西村感到非常悲伤,于是在他老家的院子里给鸽子筑了一个小小的坟墓。然后他在心理发誓:“小鸽子虽然死去了,但是从此后我要为改善中日关系而努力。”之后,西村真琴为收容中日战争的孤儿做出了巨大的贡献。

 我以前也是一个搞研究的。大学毕业后我在一家化学公司的研究所工作了20年。在研究所里我有一个好朋友,我们同岁。2004年底,我们俩突然被一起调到东京分公司的海外部工作。我们的任务是在上海附近的一个小城市里设立新的分公司。后来,我朋友先赴任到那个小城市当总经理,我留在东京负责中国分公司方面的业务。那一年我们也都是49岁,而且还是好朋友。他离开日本不到3个月的一

SDP 第一期

南通開発区工場建屋(第一期)

天,也就是2005年1月28号晚上11点,他在那个小城市去世了。这个噩耗对我的打击很大。那天晚上他跟客户吃饭喝了很多白酒,酒席结束后他便突然去世了。死因直到现在也不清楚。但是我自己推测,他当时是在中国刚刚开始工作,而且还是在人地生疏的新地方当总经理,想必是很不容易,而且承受着巨大的压力。我坚信那一定是他的一个死因之一。直到如今,我仍忘不了1月28号那天的傍晚,我像往常一样给他打电话商量工作上的事情。他的性情本来是开朗乐观的,但是那天他跟平时大不一样,他的情绪非常低落。“你的要求总是太多了,我吃不消。今晚我还要跟客户喝酒。”没想到这成了我听他说的最后一句话。

 从那天起,我对自己始终有一种良心的谴责,同时也对中国的商业习惯开始感到一些反感。我每天都在后悔,蔑视和悔恨中生活着。有一段时间我甚至失去了工作的信心。我开始不太喜欢中国了。又过了一段时间,我从东京分公司海外部被调回到京都研究所。就这样我从事中国方面的工作不到两年时间就结束了。或者也可以说我跟中国的关系是在绕道。我觉得自己可以把在东京经历过的一切,和自己认为不好的回忆都忘掉。可是调回到原来的研究所后,常常会有种不对劲的感觉。想来想去,我觉得我根本无法把我在东京的工作经历忘掉。对我来说,在东京的日子好像是我人生中的一个车站。但是,人的一生本来就是由每个车站连接在一起而构成的吧。每一站都是很重要的。我决心以后也要继续学习汉语,努力去了解中国人的思维方式。希望有一天能够代替我故去的朋友在中国工作。

海宝 2010年5月8号,我走下飞机站在浦东机场上。那天恰好是上海世博会开幕后不久的日子,机场大厅里有许多“海宝”说着“上海欢迎您”来迎接游客。我在心里说:“不好意思,我对你们的感情有爱有恨。别管我,好吗?”时间飞快,在上海郊区的小城市一晃工作了半年,看到了中国老百姓的生活,感受到了中国朋友的热情,不知不觉,我的想法慢慢地改变了。

 跟前面提到的西村真琴一样,我的名字也叫“真琴”。这并不是一个偶然。西村真琴是1956年1月去世的。佛教上说,人死后一年就轮回转世。而我也恰好是在1957年1月出生的,所以我父亲便以西村的名字给我取了名字。小时候我母亲常告诫我:“总是淘气的话,死后一定会转世作坏动物的!”从那时起,我便开始相信轮回转世的说法,也渐渐开始相信自己就是西村真琴的转世。我想,我应该为中日关系的改善做些贡献,把西村真琴的梦想延续下去。如果真的还有来世,我愿意化作那只寄托了中日友好情谊的小鸽子,带着友谊展翅飞翔。

 虽然离开中国了。但是,我决不会忘记曾在中国看到过的风景,生活过的地方,遇见过的人们。总有一天我一定会再回来!

 上海,您太客气了。是我该感谢你。

2010年10月31日 MU291上海ー大阪

 ご縁があって2012年2月、再び中国滞在が始まり、現在に至っています。

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