「～ものだから」「～につき」〔N2文法〕

理由：言い訳としての理由　公式の理由

「～ものだから」「～につき（理由）」について学びます。

「～ものだから」と「～につき」
～ものだから・～もので・～もの
～につき
問題

「～ものだから」と「～につき」

　「～ものだから」は「個人的な言い訳」のための理由、「～につき」は公に示すための理由を表します。

・雨が強かったものだから遅れました。
・休講につき、本教室は閉鎖します。

～ものだから・～もので・～もの

～ものだから
～もので
～もの

　「～ので…」と言い訳をする。

・昨日はちょっと熱があったものですから、お休みしました。
・このところ忙しかったもので、返事が遅れました。
・私、近眼なもんで、お顔がよく見えなかったんです。すみません。
・あの人の言うことはよくわからないよ。言葉が難しいんだもの。

個人的な言い訳を言います。後件には命令や意向を表す表現はきません。「～もの」は主に文末に使い、女性や子供が多く使います。

～につき

～につき

　「～の理由で、ある状態になる」ということを公に知らせる時に使います。

・トイレはただいま清掃中につき、ご利用になれません。
・強風につき、この門は閉鎖中です。
・本日は祝日につき、閉館しております。

現時点での状況を表す言葉につきます。張り紙や公式文書などによく用いられます。

問題

練習問題です。１．～３．から適当なものを選びましょう。

（1）朝ごはんを食べなかったものだから、（　　　）。
　　　１．おなかがすいてきた　２．早く昼ご飯にしよう　３．ここで食べます
（2）「これ、どうして食べないの？」
　　「だって、（　　　）。全然食べられないよ。」
　　　１．大嫌いなもの　　　２．大嫌いなんだもの　　３．大嫌いであるもの
（3）ちょっと寒いんです。（　　　）もので。
　　　１．冬になった　　　２．5℃な　　３．シャツ1枚しか着てない
（4）ただ今（　　　）につき、入室はご遠慮ください。
　　　１．忙しい　　　　　　２．仕事　　　　　　　３．録音中
（5）雨天につき、（　　　）。
　　　１．今日はでかけたくない　　　２．本日の野球試合は中止とする
　　　３．今日は外出はやめよう
（6）このプリンターは故障につき、（　　　）。
　　　１．私が直しましょうか　　　２．直してくださいよ
　　　３．使用できません
（7）工事中（　　　）、この道は通行止めです。
　　　１．なものだから　　　　２．のあまり　　　　３．につき
（8）（　　　）、本日の野外写生会は延期させていただきます。
　　　１．悪天候のため　　　２．悪天候なもので　３．悪天候のせいで