「準備」「用意」「支度」の違い

「準備」「用意」「支度」

「準備」「用意」「支度」の違いについて考えましょう。

「準備」「用意」「支度」

「準備」

「準備」は、物事を行うために、あるいは将来起こるかもしれないことに対応できるように、事前に整えておくこと全般。計画や心の準備も含む広い意味。    しっかりと段取りを整える感じ。例:「旅行の準備をする」「試験に向けて準備する」

旅行の準備を始める

旅行の準備をしています

  • 旅行の計画を立てたり、必要な手続きの準備をした
  • パーティーの準備に丸一日かかった。

  • 明日のテストの準備をしなければならない。

  • 災害に備えて防災グッズを準備している

  • 試合のために入念に準備運動をした。

「用意」

「用意」は、物事を行うために必要なものや条件をあらかじめ整えること。準備よりも物や行動に焦点があるので、たとえば「試験の準備をする」といえば、試験を受けるために勉強する意味が一般的なのに対し、「試験の用意をする」だと、「試験を行うためにいろいろ整える」イメージになる傾向がある。

パスポートと航空チケットを用意しました

パスポートと航空チケットを用意しました

  • 旅行のために、パスポートと航空券を用意した
  • 明日の遠足のためにお弁当を用意する

  • お客様の席を用意しておいてください。

  • 会場には椅子が100脚用意されていた

  • 試験の前に筆記用具を用意しておく

「支度」

「支度(したく)」はやや口語的な表現。身支度や外出・食事など日常的な準備。特に体や身の回りについていうことが多い。例:「出かける支度をする」「晩ごはんの支度をする」

朝早く起き、支度をして出発します

朝早く起き、支度をして出発します

  • 初めての海外旅行、朝早く起きて出発の支度をした
  • 学校に行く支度をしなさい。

  • 朝は出勤の支度でバタバタする。

  • 寝る支度を整えてからテレビを見る。

  • 食事の支度ができたよ。

「準備」>「用意」>「支度」

「準備」「用意」「支度」の関係は、抽象度が高い順「準備 > 用意 > 支度」、つまり準備→用意→支度の順により具体的状況が制限されます。一般的な用法では下図のような包含関係になります。

また、フォーマルさの順も:準備(ややフォーマル)、用意(中間)、支度(くだけた・日常的)となります。

「準備」「用意」「支度」の包含関係まとめ

「準備」「用意」「支度」の意味包含関係まとめ

以上、使い方の分かる類語例解辞典(小学館)などを中心にまとめました。

 

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