「~に対して」と「~に対する」
「~に対して」と「~に対する」の用法面の違いをクリアにしましょう。「~に対して」の後ろには述語が続き、「~に対する」の後ろには名詞が続きます。
「~に対して」+述語
「~に対する」+名詞
「~に対する」+名詞
まず、二つの文を比べてみましょう。
① 先生は学生に対して厳しい。
② 先生の学生に対する指導は厳しい。
①では「に対して」の後ろに、述語の「厳しい」が続いています。②では「に対する」が、後ろの名詞「指導」を説明しています。

「~に対して」と「~に対する」の違い
| 表現 | 後ろに来るもの | 例 |
| ~に対して | 述語 | 質問に対して答えた。 |
| ~に対する | 名詞 | 質問に対する答え |
「~に対して」は文を続ける形、「~に対する」は名詞を説明する形です。
「~に対して」の使い方
「~に対して」の後ろには、動詞や形容詞などの述語が続きます。
・会社は問い合わせに対して回答した</strong。
・母は子どもに対して優しい。
・彼の態度はお客様に対して失礼だ。
このように、「回答した」「優しい」「失礼だ」が文の述語になっています。
「~に対する」の使い方
「~に対する」の後ろには名詞が続き、その名詞を詳しく説明します。
・問い合わせに対する回答
・子どもに対する愛情
・環境問題に対する関心
・お客様に対する態度
「何に対する+名詞なのか」を考えると、文の意味が分かりやすくなります。
文を言い換えてみよう
「~に対して」を使った文は、「~に対する+名詞」の形に言い換えられることがあります。
| ~に対して | ~に対する |
| 政府は批判に対して説明した。 | 批判に対する政府の説明 |
| 彼は仕事に対して真剣だ。 | 仕事に対する彼の真剣な姿勢 |
「~のに対して」にも注意
「~のに対して」は、二つの事柄を比べるときにも使います。
・兄が活発なのに対して、弟はおとなしい。
この場合は「~を対象にして」という意味ではなく、「一方は~だが、もう一方は~」という対比を表します。
まとめ
| 表現 | ポイント |
| ~に対して | 後ろに述語を続ける |
| ~に対する | 後ろの名詞を説明する |
後ろが述語なら「~に対して」、後ろが名詞なら「~に対する」と覚えましょう。

以上です。



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