「~がたい」と「~にくい」の違い|心情的にできない?実際にするのが難しい?〔N2・N3文法〕

「がたい」「にくい」

「~がたい」と「~にくい」

 「~がたい」と「~にくい」は、どちらも「することが難しい」という意味を表します。しかし、難しいと感じる理由が違います。

「~にくい」は実際の動作が難しいこと、「~がたい」は気持ちや常識のうえで受け入れられないことを表します。

まずはざっくり比較

・授業が難しくて、理解しにくい
・彼の行動は、理解しがたい
「にくい」「がたい」簡単比較

表現中心的な意味難しさの原因
~にくい実際にするのが難しい物の性質、状況、能力、心理的な抵抗
~がたい気持ちのうえで、どうしてもできない感情、常識、道徳、判断

「~にくい」―実際にするのが難しい

「~にくい」は、物の性質や周囲の状況などが原因で、ある動作をするのが難しいことを表します。

・このペンは細すぎて、字が書きにくい

・この肉は硬くて、少し食べにくい

・本人の前では、その話は言いにくい

「~にくい」は、難しいけれど、工夫や努力によってできる可能性があります。

「~がたい」―心情的にどうしてもできない

「~がたい」は、単に動作が難しいのではありません。話し手が「受け入れられない」「どうしてもできない」と強く感じていることを表します。

・彼がそんなことをしたとは、信じがたい

・弱い者をだます行為は、許しがたい

・初めて日本を訪れた日の感動は、忘れがたい

「信じる・理解する・許す・想像する・忘れる」など、心や判断に関係する動詞とよく使われます。また、「~がたい」は「~にくい」より硬い表現です。

同じ動詞で比べてみよう

理解しにくい/理解しがたい

・この説明は専門用語が多く、理解しにくい

→ 説明が難しいため、内容を理解するのが難しい。

・彼がなぜ友人を裏切ったのか、理解しがたい

→ 彼の行動が常識的に受け入れられない。

説明が複雑だから「理解しにくい」。行動が非常識だから「理解しがたい」。

忘れにくい/忘れがたい

・この歌はリズムが単純で、忘れにくい

→ 記憶から消えにくい。

・学生たちと過ごした日々は、忘れがたい

→ 大切な思い出なので、どうしても忘れられない。

「~がたい」が使いにくい動詞

・この靴は硬くて、歩きにくい。〇

・この靴は硬くて、歩きがたい。△

歩く、食べる、書くなど、日常的な動作の物理的な難しさには、普通「~にくい」を使います。

まとめ

表現覚え方代表例
~にくい実際にするのが難しい書きにくい、食べにくい
~がたい心情的にどうしてもできない信じがたい、許しがたい
実際の困難なら「~にくい」、感情や判断の強い拒否なら「~がたい」と覚えましょう。

「がたい」「にくい」まとめ

以上です。

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