「意志」と「意思」 の違いについてまとめましょう。どちらも「いし」と読みますが、意味が異なります。文章を書くときやビジネスシーンでは使い分けが必要になることもあるため、違いを理解しておきましょう。
「意志」と「意思」
まずは、違いを一言でいうと、
以下、個別に見ていきましょう。
意志とは
意志とは、
何かをしようと決める心の働きや、目標に向かって行動しようとする力
を意味します。単なる考えではなく、
「やり遂げようとする決意」
「目標へ向かう精神力」 というニュアンスが含まれています。
用例
- 強い意志を持って挑戦する
- 意志の力で困難を乗り越える
- 留学する意志を固めた
- 本人の意志を尊重する
- 意志が弱くて続かない
ポイント
意志は、「やると決めた気持ち」「やり抜く力」を表す言葉です。
例えば、
彼は医師になる意志を持って勉強している。
という場合は、「医師になる」という目標へ向かう決意を表しています。
意思とは
意思とは、
考えや意向、判断内容そのもの
を意味します。
こちらは決意の強さではなく、
「どうしたいか」
「何を考えているか」 という内容に焦点があります。
用例
- 意思表示をする
- 参加の意思を伝える
- 契約締結の意思がある
- 本人の意思を確認する
- 意思決定を行う
ポイント
意思は、「考え」「意向」「判断内容」を表す言葉です。
例えば、
参加する意思があります。
であれば、「参加したいと考えている」という意味になります。
ここまでのまとめ
| 意志 | 意思 | |
| 意味 | 決意・精神力 | 考え・意向 |
| 焦点 | やり遂げる気持ち | 何を考えているか |
| キーワード | 決意・覚悟・継続 | 判断・意向・確認 |
覚えやすく言えば、
意志→ やり抜こうとする力
意思→ どうしたいかという考え
意思→ どうしたいかという考え
です。
間違いやすい例
「本人のいしを尊重する」
実は文脈によって使い分けます。
本人の意志を尊重する
本人の決断や覚悟を尊重する場合。
例:本人の意志を尊重して進学先を決めた。
本人の意思を尊重する
本人の希望や意向を確認して従う場合。
例:治療方針は本人の意思を尊重する。
医療や介護、法律分野ではこちらがよく使われます。
漢字で覚えるコツ
意志の「志」
「志」には、「志を立てる」「志望」「志士」など、目標や志す気持ちという意味があります。
そのため、「意志=目標に向かう決意」と覚えるとわかりやすくなります。
意思の「思」
「思」には、「思考」「思案」「思惑」など、考えることという意味があります。
そのため、「意思=考えや意向」と覚えることができます。
迷ったときの判断基準
次のように考えると簡単です。
「決意」「覚悟」「やり抜く力」➡ 意志
「考え」「意向」「判断」「確認」➡ 意思
「考え」「意向」「判断」「確認」➡ 意思
まとめ
意志
- 決意
- 覚悟
- やり抜こうとする力
意思
- 考え
- 意向
- 判断内容
と覚えておけば、ほとんどの場合は正しく使い分けることができます。

ビジネス文書や契約書、医療・介護の場面では特に区別されることが多いため、ぜひ覚えておきましょう。



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