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朝市
7月7日、天気はあまり良くない。かろうじて降ってはいないが、今日は雨の予報。
7時、ホテル傍の朝市を見にいく。朝からずいぶん人が多い。皿に詰め込んだような“おはぎ”のような甘いものを食べる。1日分のカロリーを摂ってしまったような気がする。
いったんホテルに帰り9時前に出る。西安の街をぐるっと囲む城壁、ホテルは永宁门のそば。城壁の上を歩くにはどこへ行けばよいかと、道行く人に聞く。スマホで調べてくれて、安定门というところが近い。とりあえずそこを目指し歩く。
15年前、ガイドにつれられて行ったのはどの門だったのかわからない。永宁门は昨日地下鉄を降りた場所から、ホテルと逆方向に少しいったところ。門はあれども、近づけない。近づいても入り口がわからない。
ようやく入り口がわかったが、朝も早くから長蛇の列。日曜日はこうなのか。並ぶのは得意ではない。あっさりあきらめる。
兴庆宫公园

阿倍仲麻呂記念碑(西安)
城壁を歩くのは後回しにし、地下鉄6号線で兴庆宫公园へ向かう。阿倍仲麻呂の碑があるので日本人には有名だ。
街歩きで、気がついたこと。西安の女性はけっこう体格が良い。強そうなイメージがある。私の第一印象だから、一般論としてそうなのかどうかは分からない。が、日本人、あるいは大陸沿岸部のように、女性は細ければ細いほど良いというわけではない、という審美基準があるのかもしれない。
雨、降ったり止んだり。
兴庆宫公园、ここはいわゆる観光地ではない。市民の憩いの場である。唐の玄宗が長く住んでいたとか。公園内をあちこち探索する。
青龍寺
10時半青龍寺へ向かう。地下鉄、6号線から3号線。青龍寺駅へ。駅から歩く。途中、交通大学があり、門に日本語能力試験がんばれの赤地に黄色字の横断幕がかけてある。そうか、今日は日本語能力検定(JLPT)なのか。
南通なら、おそらく“日本”という文字の入った横断幕は、公共の場で広げることはできないだろう。
旅の初日ではあるが、今日はどうも気分が前向きではない。こう言う日もある。のんびり行こう。
青龍寺は15年前の旅行で訪れた場所である。例の猫の写真を撮ったところだ。猫はいたが、以前の印象はない。
正午。青龍寺を出たあたりから雨が強くなってくる。これは一旦帰って出直そう。

雨の青龍寺
13時過ぎホテル帰。セブンイレブンでちょっとした食べ物を買って昼食。うつらうつらしていると寝てしまう。17時まで。どうも調子がでないと思っていたのは単なる寝不足であったよう。
18時再び出る。
南へ歩く。大きな通りの街路樹はなんだろう。目立つことなく、しっくりと街に溶け込んでいる。後で調べると、槐(エンジュ)である。中国北部原産。美しい町並みを作っている。
しかし、どこへ行っても人が多い。しかしそれを楽しんでいるかのようなきらいがあるのが西安人、つまり中国人。雨中西安。中贸广场という繁華街まで散歩兼ねて往復する。食事は何を食べたのか、記録してない。20時帰宅。
華清宮、兵馬俑 一日ツアー
7月8日(月曜)
ホテルのフロントで兵馬俑へ行きたいと伝えると、西安駅前まででれば、駅前に緑のバスがいっぱい止まってるからそれに乗りなさいという。いとも簡単、という風に軽く言われたので、それだけの情報でホテルを8時に出る。
体調はよくなったが、雨足は弱まらない。地下鉄6号線4号線で西安駅へ。

兵馬俑行きの緑のバス
女性の体格が良いと昨日思ったが、ファッションを見ると女性はそのまま日本にいても違和感ない。つまり、あまりけばけばしくない。西安駅に着いて少し迷った。日本の駅ではない。中国の、しかも大都市の駅である。ひたすら巨大であり、駅前にバスがあるからそれに乗れと言われても、そうそう簡単には見つからない。うろうろしてたが、結局駅からは数百メートル離れたところに「兵馬俑」とフロントガラスに行先を出してる青いバスを見つける。客引きの兄ちゃんみたいなのに、これは兵馬俑に行くのかと聞くと、行くという。ならばと乗り込んだが10分、20分、待っても私以外に誰も乗らない。
かなり不安になってきたころ、例の兄ちゃん、隣に着いたマイクロバスに乗り換えろ、という。そちらには5人ぐらい人が乗っている。わけが分からず、とりあえず乗り換える。と、着いたところに元のバスと同じ緑のバスが待っている。なんのことはない。要は、駅近くのいろんな場所で客を集め、客引き同士で連絡を取り合い、人数がバス一台分になったところで一か所に集め、順次出発ということらしい。バスを発見してから1時間、9時40分に出発。1時間で華清宮に着く。
華清宮から兵馬俑

楊貴妃像
このバスはガイドさん付きである。乗客のほとんどは使い料金を払ってガイドさんの案内を受ける。中国語ガイドなのでよく聞き取れないと思ったので、一人で一通りまわってから、団体と合流。
昼すぎ華清宮を出発、バスで兵馬俑へ。ここまで雨はずっと本降り。隣に座ったおばさんは同年代だろうか。通常ならくたびれたおばあちゃんだが、ファッションセンスも良くどことなく知的な雰囲気。深圳から来たとのこと。いわく。
「すべておまかせコースの一日ツアーもいいものですね。」と。
どうみても深圳でIT企業のひとつも持ってそうな風情。聞けば西安に1週間いる。
「今月いっぱいぐらい、ここでゆっくりしようかな」
などとおっしゃる。この前は昆明で1か月過ごした。あそこはよかった、とおっしゃる。実はこの私、旅と言えば周遊、一つの街に一二泊すればまた次の街へ、という慌ただしい旅行に馴れきっている。年も年だし今回はある程度”滞在型”の旅を目指そうと、西安三泊を予定した。全然、滞在型ではない。

兵馬俑
金持ちは違う、と思った。その後、この深圳のおばさんとはいろんな話をした。おそらくリタイアしたのだろう。これから中国のいろんな街を見てみたいという。それぞれの場所を堪能するまで、一か月でも二か月でもいるのだろう。
大唐不夜城
19時40分、町へ戻りツアー解散、4号線で大雁塔へ。大唐不夜城、という名は記憶にないが、以前来たときもこのあたりにつれてこられた。付近のようすは様変わりしているのだろう。人、人、人、おそらく地元の人も多いのだろう。お祭りのような賑わいである。ライティングがきらびやか。強烈な”赤”の印象である。歩いているだけで、心が晴れやかになる。

大唐不夜城歩行街
昨日、初めて降り立った咸陽で、素朴な中国を感じた。ところが、どうもこの西安には、古き良き西安は残っていないように見える。

西安歩行街のスタバ
たとえば現代の日本人が、昭和にこよなくノスタルジーを感じるように、西安の人々が限りないなつかしさでもって、かつての古都をなつかしむ日が、来るにちがいない。
これまた赤のイメージのスターバックスでしばし休憩。
22時半の地下鉄で帰路につく。明日は午前中、城壁の上を散歩してからチェックアウト。昼から洛陽に向かう。
青龍寺、華清宮、兵馬俑、大雁塔、……、15年前の旅をトレースしただけだったが、変化の大きさを感じさせられた西安であった。
続きます。


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