「～ことだし」「～のことだから」「～だけに」〔N1文法〕

「～ことだし」「～のことだから」「～だけに」について。

～ことだし

～ことだし

　～とにもかくにも～だからあることをする

・来週はお客様が来ることだし、家の中の大掃除をしなくちゃ。
・雨もやんだことだし、ちょっとジョギングしてこよう。
・こちらのお鍋は値段も安いことですし、おひとついかがでしょう。

後件には、話者の判断・希望・意向ｗ表す言葉が来ます。

～のことだから

　～の性格や普段の態度から考えて、あることが推量される

・頑張り屋の彼女のことだから、きっと次回はいい成績をとりますよ。
・いつもみんなを笑わせるカンさんのことだから日本へ行っても人気者になるでしょう。
・太郎の帰りが遅いね。あの子のことだ。どこかで寄り道でもしてるんだろう。

後件には、話者の推量・判断を表す言葉が来ます三つめの例のように文末に使うこともできます。

～だけに

　～だから、ある状態なのは当然だ

・あそこは有名レストランだけに、いざ問題が起こると大きなニュースになった。
・母は花が好きなだけに、花をもらうと本当にうれしそうだ。
・父はよく話す人だっただけに、いなくなるといっそう寂しさを感じる。

後件には、「～」という理由にふさわしい程度や状態を表す言葉がきます。