最近よく聞く「壁打ち」とは? AI時代に意味が広がった言葉

「壁打ち」

 最近、ビジネスやAIの話題で「AIと壁打ちする」という表現を耳にすることが増えてきました。「ChatGPTに相談する」と言うこともできますが、 「壁打ちする」というと、ただ質問して答えをもらうだけではありません。自分の考えをAIにぶつけ、やり取りしながら考えを整理したり、議論の準備をしたりする、 という意味で使われています。

「AIと壁打ちする」

もともとの「壁打ち」はテニスの練習

「壁打ち」という言葉は、もともとテニスなどで使われる言葉です。相手と試合をするのではなく、壁に向かってボールを打ち、跳ね返ってきたボールをまた打つ。 これを繰り返して練習します。つまり、壁打ちは人との打ち合いや本番の試合の前に一人で行う練習です。

テニスの壁打ち

なぜAIとの対話を「壁打ち」と言うのか

 ここに、現在の使い方の面白さがあります。例えば、明日重要な会議があるとします。以前なら、自分一人で資料を読みながら考えを整理したり、 メモを書いたりして準備していました。あるいは、同僚や友人と話しながら考えを深めることもありました。ところが今は、ChatGPTなどのAIを相手にして、

「この考え方でおかしくない?」
「反対意見を出して」
「この説明の弱いところは?」
「相手からどんな質問が来そう?」
と問いかけ、議論することで、実際の議論に備えることができます。これはまさに、テニスの壁打ちとよく似ています。

本番の相手と話す前に、AIを相手に何度も議論してシミュレーションしておく。
そこから「AIと壁打ちする」という言い方が、とても分かりやすく感じられるわけです。

「相談」と「壁打ち」は少し違う

表現イメージ目的
AIに相談する答えや助言をもらう問題を解決する
AIと壁打ちする考えを何度もぶつける考えを深める・整理する

つまり、「相談」は答えを求める感じが強く、 「壁打ち」は対話を繰り返して自分の考えを磨く感じが強いと言えます。

「相談」と「壁打ち」

AI時代にぴったりの言葉

「壁打ち」という言葉そのものは新語ではありません。しかし、AIの登場によって新しい使われ方が広がっている言葉と言えます。
これまでは、
「自分一人で考える」
「人と議論する」
という方法が中心でした。そこに今、

「AIと対話しながら考える」
という第三の方法が加わってきました。その感覚をうまく表しているのが、 「AIと壁打ちする」という表現なのかもしれません。

まとめ

「壁打ち」は、もともとテニスなどで、 壁に向かってボールを打ちながら一人で練習することを表す言葉でした。
 現在ではそこから意味が広がり、 AIと対話しながら、自分の考えを整理したり、議論の準備をしたりすること にも使われるようになっています。
 単にAIに「相談する」のではなく、 自分の考えを投げ、返ってきた答えを受けて、さらに考え直す。
 まさに言葉どおりの「壁打ち」です。

以上です。

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