「やはり」という副詞について調べましょう。
「日語総合教程」第六冊から
以下、上級日本語テキスト「日語総合教程第六冊」から、「やはり」の使用例です。
・しかし、やはり猫から取り上げるのが遅すぎたのだろう。二、三時間後に見ると、(セキセイインコは)また横倒しになって、すっかり冷たくなっていた。
P156「いのち」阿部昭
・とはいえ、人間はやはり人間のことで精一杯だ。動物のことまで考えてやる余裕はなかなかない。
P157「いのち」阿部昭
・かくして、たずさわる分野は変わったが、仕事ぶりはやはり同様だった。
P218「企業内の聖人」星新一
「やはり」例文
以下の例文を見ると、けっこういろんな意味があるように思えます。
- やはり彼が犯人だった。
- 別れて10年、今でもやはり忘れられない。
- やはりこの店も売り切れか。
- やはりおかしいぞ。
- 冬はやはりスキーだね。
「~と同じ」という共通点
「やはり」は、話し手の観念内にある過去の基準と客観的にみて、ほぼ同じである場合に使います。
その「観念内の基準」の違いによって、表面上の意味の違いが生まれてくるようです。以下のようにまとめました。

*「やはり彼が犯人だった」=(予想とおなじだった)、「やはり思った通りだ」=(最初に思ったこと、つまり元の考えとおなじだった)、「冬はやっぱりスキーだ」=(よく言われるようなこと〔一般論〕とおなじである)……。
〔参考〕AI作画

以上、新明解国語辞典(第六版)などを参考にしました。



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