「とどまるところを知らず」「とめどなく」「ひっきりなし」の三つを比較しましょう。
「日語総合教程」第六冊から
以下、上級日本語テキスト「日語総合教程第六冊」からの引用です。
・彼はひとりでバーに行くこともある。その時は、バーの女の子を相手に、会社や上役や同僚たちへのほめ言葉を、酔いとともにとどまることを知らず、しゃべりまくるのだ。心から楽しそうに……。
P219「企業内の聖人」星新一
・いちいち、かんでふくめるように説明してやらねばならず、それはさらにくだらぬ次の質問となって返ってくる。その合間に、この社に勤めていることへの感謝の辞がはさまり、会議はとめどなく長引くのだ。
P223「企業内の聖人」星新一
・しかし、彼にとってはその逆だった。飾りのお人形と化しては、なんにもすることがなくなった。とめどなく湧き出る愛社精神をもてあました。
P223「企業内の聖人」星新一
・なにしろ浜坂から香住まで二時間足らずのあいだは、奇岩怪石の連続で、その一つ一つに名前がついているから、解説するほうも忙しい。ひっきりなしにやっている。亀に似ているから亀島、穴が二つ空いためがね島……
P255「香住から白兎海岸へ」阿部昭
「とどまるところを知らず」と「とめどなく」
この二つはかなり似ています。
・「とどまるところを知らず」は勢い・増加が止まらず、限界が見えない状態を強く示す書き言葉寄りの表現。物価・人気・成長など“上昇し続けるもの”に使われやすいよううです。
・「とめどなく」は流れ続ける・あふれ続けるイメージで、涙・言葉・噂など“途切れず出てくるもの”によく使います。
「とどまるところを知らず」: “止まらない勢い”
「とめどなく」 : “止められない流れ”
「とめどなく」 : “止められない流れ”
- とどまるところを知らず株価が上昇する。〇
- とめどなく株価が上昇する。△
- とどまるところを知らず涙があふれる。△
- とめどなく涙があふれる。〇
「ひっきりなし」
「ひっきりなし」は上の二つのように、連続的に起こることではなく、非連続の事象であるが、その間隔が思いのほか短く、あたかも連続しているように感じる時に使います。「次から次へ~」と似ています。
- 電話がひっきりなしに鳴る。〇
- 電話がとどまることを知らずに鳴る。△~×
- 電話がとめどなく鳴る。×
〔参考〕AI作画

以上です。


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