「~というわけではない」「~というものでもない」〔N2文法〕

「~というわけではない」「~というものではない」

「~というわけではない」「~というものでもない」について学びましょう。

~というわけではない(~わけではない)・~というものではない(~というものでもない)

「~というわけではない」は、個別の事実や状況について、部分的あるいは限定的に否定します。「~というものではない」は一般論や一般的価値を否定・補足する言い方です。
というわけではないというものではない

~というわけではない・~わけではない

~というわけではない
(~わけではない)
 ①全部~とはいえない(部分否定)
 ②特に~ということではない、事情がある
・携帯電話を持っていても、いつも電話に出られるというわけではない。①
・日本人が皆、お寿司が好きというわけではない。①
・「怒ってるの?」「怒ってるわけじゃないけど、あなたの気持ち最近よくわからない。」②
・気持ちがわからんわけでもないが、自分のことは自分で解決しないとね。②
・その日は絶対無理というわけではありませんが、できたら日を変えてください。②
①部分否定の場合には「全部」の意味の言葉「いつも・だれでも・どこでも」や「必ずしも」を伴うことが多いでです。

~というものではない・~というものでもない

~というものではない
(~というものでもない)
 ある条件が整えば必ず~ということになるとは言えない
・医師の仕事は医師免許をとればできるというものではない
・自由だからと言って、何をしてもよいというものではありません
・一度、覚えてしまえば終わりだというものではありません。反復して記憶を定着させることが大切です。
・がんばればできるというものでもない。やはり才能も必要だ。
具体的な事実関係を表すのではなく、物事の本質についての話者の主張・感想をいう文に使うことが多いようです。

問題

練習問題です。1.~3.から適当なものを選びましょう。

(1)私は(   )というわけではありませんよ。今日はたまたま休みなのです。
   1.今、暇だ     2.いつも忙しい    3.いつも暇だ
(2)両親には僕の気持ちを丁寧に説明したが、説明したからと言って(   )わけではない。
   1.わからない   2.わかってもらえる  3.わかってもらえない
(3)実際に(   )わけではないが、女優の松井綾子は優しい人だと思う。
   1.会った     2.会っていない    3.知らない
(4)生物の先生が生物のことを(   )わけではない。
   1.知っている   2.何でも知っている  3.何も知らない
(5)(   )というものでもない。品質が問題だ
   1.安ければいい   2.安いといい    3.安くてもいい
(6)便利なものなら(   )というものでもない。
   1.たぶん売れる    2.売れるかもしれない 3.必ず売れる
(7)責任をとって(   )というものではない。それでは何も解決しない。
   1.辞めればそれですむ  2.辞めなくてもすむ 3.辞めればよい
(8)何でもお金で買える(   )。お金で買えないものもある。
   1.どころではない    2.ものではない   3.わけではない
(9)私は納豆が嫌いな(   )のですが、めったに食べません。
   1.わけがない      2.わけではない   3.どころではない(10)スマホは便利だがいつでも好きな時に使っていい(   )。マナーが必要だ。
   1.どころではない    2.というものではない 3.ものですか

(1)3.(2)3.(3)1.(4)2.(5)1.(6)3.(7)1.(8)3.(9)2.(10)2.

 
 
以上、以上、新完全マスター「文法」日本語能力試験N2(スリーエーネットワーク社)を参考にしました。

 

 

 

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