みんなの日本語(初級2)第42課の重要ポイントについて解説します。
「ために」と「ように」
第42課文型1は目的を示す「ために」を学びます。先の第36課で学んだ、同じく目的を表す「ように」との使い分けが大切です。
- 〔第42課文型1〕将来自分の店を持つために貯金しています。
- 〔第36課文型1〕速く泳げるように、毎日練習しています。
- あの人のことを忘れるために、旅に出よう。
- 忘れないように、メモしておこう。
目的を示す「ために」「ように」は置き換えることができません。
どんな時に「ために」、どんな時に「ように」を使うのでしょうか。
ポイントは「意志動詞」が「無意志動詞」か。つまり直前の動作の動作が
自分の意志でコントロールできるかどうか?
によって使い分けます。
「ために」「ように」の使い分けルール
意志動詞、無意志動詞について
意志動詞、無意志動詞について少し補足します。
自分の意志でコントロールできるかどうかですから、例えば「歩く」「読む」は意志動詞、「老いる」「つまづく」は無意志動詞ですね。ただし
同じ動詞が意志動詞、無意志動詞の両方に使われることも多い。
ので注意が必要です。表題の「忘れる」や「太る」、「痩せる」などもそうですね。
- 痩せるために、毎日ジョギングをしています。(痩せる:意志的)
- 太らないように、毎日ジョギングをしています。(太る:無意志的)
もう一つ、「可能動詞=無意志動詞」であることも覚えておきましょう。
- 留学するために、お金を貯めている。
- 留学できるように、お金を貯めている。
「~のに」
42課では「~ために」に加えて、目的を示す「~のに」を学びます。
- 〔第42課文型2〕この靴は 山を歩くのに いいです。
- 〔第42課練習A〕家を建てるのに 2000万円 かかります。
この「~のに」は、たとえば「山を歩く」という目的に対しての「評価」を表しています。
「名詞+に」も同じ
以上、初級を教える人のための日本語文法ハンドブック(スリーエーネットワーク社刊)などを参考にさせていただきました。
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