「~にかけて」と「~にわたって」の違い

「~にかけて」「~にわたって」
今日から明日(にかけて/にわたって)断水します。
   上記のケースはどちらも使えると思います。しかし、「~にかけて」しか使えない場合、「~にわたって」しか使えない場合があるのも確かです。どう違うのでしょうか?

「~にかけて」しか使えないケース

  • 明日から来月の三日(にかけて〇/にわたって×)留守にします。
  • 山間部から平野部(にかけて〇/にわたって×)広く雪になるでしょう。

「~にわたって」しか使えないケース

  • イベントは本日から三日間(にわたって〇/にかけて×)行われます。
  • ここから10キロ(にわたって〇/にかけて×)渋滞してます。

違いは?

 いずれの例文も、上は時間的幅について、下は空間的幅について言及しています。違う点は「~にかけて」しか使えないケースでは「終点(来月三日、平野)がはっきり示されている」こと、「~にわたって」しか使えないケースでは「終点は示されず、期間(三日間、10キロ)が示されている」こと、です。

「起点・終点」が大事か、「過程」が大事か?

 「~にかけて」は「橋を架ける」の「架ける」、「~に渡って」は「橋を渡る」の「渡る」からきているのだと考えれば、スッキリわかるでしょう。

橋を架けるのはどこにかけるのかが大事

橋を架けるのは、どこに架けるのかが大事

橋を渡るのは、渡っている途中が大事

橋を渡るのは、渡っている途中が大事

以上です。

(「日本語の難問」宮腰賢著 宝島社新書、を参考にまとめました。)

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