接続詞「それで」「そこで」「だから」の使い分け

 接続詞は、ある程度「替えが効く」品詞です。が、やはり最適のものを選ぶに越したことはありません。文章を書いていて、この場所にどんな接続詞を使うか、あるいは接続詞を使うか使わないかという選択は、文章のわかりやすさ、品格に大きな影響を及ぼします。

では、タイトルの「それで」「そこで」「だから」の違いについて勉強しましょう。

  • 明日は試験だ。それで鉛筆と消しゴムを準備します。
  • 明日は試験だ。そこで鉛筆と消しゴムを準備します。
  • 明日は試験だ。だから鉛筆と消しゴムを準備します。

上の文ならどれを使ってもよく、意味もほぼ同じニュアンスです。

違いを見ていきましょう。

まず「それで」と「そこで」ですが、以下の2文は相互に取り換えができません。

  • 台風が来た。それで木が倒れた。(客観描写、帰結)
  • 台風が来る。そこで防災グッズをそろえた。(主観描写、対策)

「それで」は、物事の帰結を示し、話者の気持ちが入らない客観描写。これに対して「そこで」は、ほとんどの場合話者の意図による「対策」を示す、つまり主観描写であるという違いがあります。

 次に「だから」は、話者の意図を含む主観描写であることは「そこで」と同じなのですが、「対策」以外に、話者の「判断」「依頼」を示す時も使えます。

  • 明日は試験だ。だから図書館は混んでいるだろう。(判断)(×「そこで」)
  • 急いでます。だから早くしてください!(判断)(×「そこで」)

以下のように整理しておきましょう。

それで そこで だから

「それでどうなった」「そこでどうした」「だからどうしよう」と覚えておこう!

 

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