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読解「田中正造」上笙一郎Ⅵ

前回( →こちら )の続きです。  鉱毒地を救おうという運動は野火のように広がった。人々は鉱毒地の農民に同情を寄せ、村々を視察したり、お金や衣類などを寄付したりした。  けれども、鉱毒のおそろしさは実際に被害を受けた者でなくては、本...
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読解「田中正造」上笙一郎Ⅴ

前回( →こちら )の続きです。  このとき正造は東京におり、風邪を引いて宿屋の一室で寝ていたが、知らせを聞くとはね起きた。そして、人力車をひた走りに走らせ、埼玉県堺の淵江村で農民たちに行き会うと、「皆様、待ってくだされ。この正造の言...
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日本語能力試験N1重要副詞を一気に覚える〔N1語彙〕

 中国の日本語学科大学3年次の授業で、アルク社「キクタン日本語N1」をサブテキスト的に使っています。N1水準の副詞は64個、テキストに出るものを除くとおよそ50個。ちょうどいい数なので、一気に覚えてもらうようにします。 日語総合教程第五冊...
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「~に関して」「~をめぐって」「~にかけては」「~に対して」「~にこたえて」〔N2文法〕

関連することに言及する。 初級で「~について」を学びました。ここでは「~に関して」「~をめぐって」「~にかけては」「~に対して」「~にこたえて」を比較します。 「~について」と「~に関して」  「~について」は「~」に向かって真っすぐ...
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読解「田中正造」上笙一郎Ⅳ

前回( →こちら )の続きです。  そして、鉱山拡大のため山の木を切り過ぎたことも祟って、一八九六年(明治二十九年)の秋、大雨のため渡良瀬川の堤防が切れると、鉱毒で汚れた水は、たちまち沿岸八十八の村々を襲い、目も当てられぬ有様となった...
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読解「田中正造」上笙一郎Ⅲ

前回( → こちら )の続きです。 2  正造が、国会で火のような弁舌をふるって忠告したにもかかわらず、明治政府は、「群馬・栃木の両県の田畑で作物が枯れたりしているのは事実だが、足尾銅山の鉱毒が原因かどうかは分からない。」と言って、...
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読解「田中正造」上笙一郎Ⅱ

前回( → こちら )の続きです。  雨が降ると、捨てた鉱石の滓から毒が染み出て、近くを流れる渡良瀬川は青白く濁り、何万匹もの魚が白い腹を見せて浮き上がる。その近くの畑に植えた作物は、根から腐って枯れてしまう。そして一八八七年(明治二...
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読解「田中正造」上笙一郎Ⅰ

 中国の日本語学科標準的テキスト「日語総合教程」第五冊 2025年9月秋学期開講。第2課「田中正造」上笙一郎 に入ります。 1  一八九一年(明治四十三年)の十二月二十五日、日本に国会が開設されて第二回目の議会でのことである。年齢...
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慣用句となった「たとえ」いろいろ〔N1語彙〕

 「蜘蛛の子を散らすように」といえば「逃げる」。このように”たとえ”表現がほぼ定型化し慣用句に近くなった表現を集めました。問題形式にしましたので、(  )内に入る言葉を考えてみてください。(解答はすぐ下) 感情のたとえ 左から「顔か...
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旅の備忘録(9)横浜散歩

横浜へ  8時京成小岩のホテルをチェックアウト。暑さは相変わらずだ。今回の主目的は葛飾山本亭の庭園を見るだけだったので、日帰りでも、実はよかったのだが出発直前、帰路横浜に寄ろうと思った。お目当ては“氷川丸”。来学期の最初の教材「海の中に母...
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