「ようにする」「ようになる」「ようにしている」「ようになっている」

「ようにする」「ようになる」

「ようにする」「ようになる」「ようにしている」「ようになっている」の使い方について整理しましょう。

「ことにする」「ことになる」「ことにしている」「ことになっている」

 まず、以前に勉強した「ことにする」…、について復習しましょう。

「ことにする」「ことになる」など

「ことにする」と「ことになる」

「ことにする」は、話者が主体的に決めたことをする。「ことになる」は、話者が自分の意志で決められないことをする、という違いがあります。
・明日、上海へ行くことにしました
・上海へ転勤することになりました

「ことにしている」「ことになっている」

上の二つを「~ている」の形にします。「ことにしている」は、話者が主体的に決めた習慣動作、「ことになっている」となると、自分の意志で決められないことの”状態が継続”していることになります。
・1年に3回は、帰国することにしている
・上海へ転勤することになっている。〔転勤が決まったのは以前〕

「ようにする」「ようになる」「ようにしている」「ようになっている」

「ようにする」「ようになる」など

「ようにする」

・油をさして、ドアがスムーズに開くようにした。①
・毎日、復習するようにした。(=ことにした)②
①は「油をさす」という「働きかけ」によって開く状態を実現するということ。②は「ことにした」と同じ意味になります。

「ようになる」

・ドアを蹴飛ばすと、スムーズに開くようになった。③
・毎日、復習するようになった。(≠ことになった)④
③は、ドアを蹴飛ばすという「任意動作」によって開く状態になったということを示します。②は、毎日復習することを決めたのが話者なのか、他者なのかわからないが、そのように変化した、ということを示すことになります。

「ようにしている」

・油をさして、ドアがスムーズに開くようにしている。⑤
・毎日、復習するようにしている。(=ことにしている)⑥
⑤は現在進行中を表す「~ている」となり、今油をさす動作をしていることになり、⑥では「ことにしている」と同じ意味を表します。

「ようになっている」

・ドアは自動で開くようになっている。⑦
・毎日、復習するようになっている。⑧
「ようになっている」は、あらかじめ設定された「仕組み、ルール」に従うことを表します。⑦ではドアには自動で開く「仕組み、機構」があることを示し、⑧では、毎日復習することが、ルールで決められていることを表しています。
以上、初球を教える人のための日本語文法ハンドブック(スリーエーネットワーク社)などを参考にしました。

 

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