「かど」と「すみ」の違いについて確認しましょう。
「かど(角)」と「すみ(隅・角)」の違い
とがった部分を外側から見れば「かど」、内側から見れば「すみ」になります。
かど(角)のいろいろ
かど(角)は平面、立体における凸部はすべて「かど」です。(ある程度角度があれば、少し丸くなっていても「かど」になります。)
「点・線」を表すか「近傍」を表すか
- テーブルのかどで卵を割る。①
- タバコ屋のかどを曲がって細い道に入る。②
- 重箱のすみ(隅)をつつく。③
①はテーブルという物の「一辺(線)」という実際の物を指しますが、②の「タバコ屋のかど」は「そのあたりの場所(近傍)」を指します。そういう観点では「すみ(隅)」が表すのは「近傍」のみになります。
みんなの日本語初級での「かど」と「すみ」
日本語教育の定番テキスト「みんなの日本語」での「かど」「すみ」は共に初級で勉強する重要単語となっています。
かど | すみ |
市役所は あのかどを 右へ曲がると 左にあります。 | ごみ箱は部屋のすみにおいてあります。 |
第23課「~とき…」「~と…」 | 第30課「~てあります」「~ておきます」 |
ともに「場所(近傍)」を表します。
〔参考〕隅切り角
家紋の名前で右のような枠を「隅切り角」と言うそうです。「四角の隅を切り取った形」ということですね。
以上、基礎日本語辞典(森田良行著)(角川書店)、よくわかる名字と家紋(武光誠著)PHPなどを参考にさせていただきました。
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