「彼といっしょにごはんを食べる。」は言えるのに「彼といっしょに結婚する。」はなんとなく変です。なぜかわかりますか?
「人といっしょに」と「人と」
「人といっしょに…する」と「人と…する」この使い分けは動詞の性質によります。「食べる」動作は一人でもできますが、「結婚する」は一人ではできません。動詞を、一人でできる動作とそうでない動作に分けてみましょう。
一人でもできる動作の場合
- 彼とごはんを食べる。
- 彼といっしょにごはんを食べる。
は同じ意味で使うことができます。
しかし、
一人ではできない動作の場合
- 彼と結婚する。①
- 彼といっしょに結婚する。②
①では彼と私が結婚する。これに対して、②は例えば、「私と彼はそれぞれ違う相手と結婚するのだが、たまたま同じ日、或いは同じ場所で結婚する。」という意味になってしまうのです。
つまり、
「一人でできない動作」をするとき「~といっしょに」を使うと、意味が変わる
「同じ動作を別の対象に向けておこなう」という風に意味が変わる
ことになります。
以上「はじめての人の日本語文法」(野田尚史著)くろしお出版、などを参考にしました。
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