格助詞「を」の用法について

「を」の用法について

格助詞「を」の用法について整理しましょう。

「を」の用法(まとめ)

 格助詞「を」の主な用法を以下にまとめます。

「を」の6用法

以下、それぞれの用法について

動作の対象を表す「を」

・わたしは 水 飲みます。〔みんなの日本語初級第6課〕
・わたしは 弟に 本 やった。
・大学 目指して 勉強する。〔心理の対象/目標など〕

 みんなの日本語初級での「を」初出は第6課です。

使役の対象を表す「を」

・息子 イギリスへ 留学させます。(自動詞)〔みんなの日本語第48課〕
・娘に ピアノ 習わせます。(他動詞)〔みんなの日本語第48課文型〕

 みんなの日本語初級では第48課で使役を学びます。

自動詞文の使役

  • 子どもが遊ぶ。(息子が留学する)
  • 親が子どもを遊ばせる。(息子を留学させる)

自動詞文の使役

自動詞文の場合、「母親が子どもに遊ばせる」「母親が子どもを遊ばせる」どちらも可能ですが、この段階では自動詞文は主体を「を」格にするとします。

他動詞文の使役

  • 子どもが英語を習う。
  • 親が子ども(×を/〇に)英語を習わせる。
他動詞文の使役

他動詞文の使役

他動詞文の場合、「を」を重複して使えないので「母親が子どもに頭を洗わせる」だけが正しい表現になります。

他動詞文は例外なく主体を「に」格で表します。

願望の対象を表す「を」

・わたしは すしを(が) 食べたいです。〔みんなの日本語初級第13課〕
 みんなの日本語初級では第13課で学習します。

移動場所・通過点・出て行く場所を表す「を」

 通過点の「を」については以下に詳述しています。
 冒頭まとめでは「移動場所」「通過点」「出て行く場所」に三分類していますが、これらはすべて概念的には「移動する過程」を表し「移動場所(通過点)」の「を」として、ひとまとめにする考え方もあり、下記リンクの記事ではその立場で説明しています。

移動場所、通過点の「を」

移動場所、通過点の「を」

以上、実践日本語シリーズ9「助詞(初中級)」専門教育出版 などを参考にまとめました。

 

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