「~てはばからない」「~に忍びない」「~に恥じない」「~てはかなわない」の四つの文法形式について学びましょう。
「~てはばからない」
(遠慮や気兼ねをするべきなのに)大胆にも~する
・彼は自分を天才だと言ってはばからない。
・彼女は権力者を気取ってはばからない人だ。
・彼女は権力者を気取ってはばからない人だ。

「~に忍びない」
心が痛んで~することが耐えられない
・古い本はもう読まないとは思うが、処分するに忍びない。
・実家の家は今、誰も住んでおらず、見るに忍びない。
・実家の家は今、誰も住んでおらず、見るに忍びない。

「~に恥じない」
~の名誉を傷つけない
・五つ星レストランの名に恥じない料理を出す。
・貧乏でも、良心に恥じない生き方をしたい。
・貧乏でも、良心に恥じない生き方をしたい。

「~てはかなわない」
~という嫌な状況は我慢できない
・隣のうちの犬がこううるさくてはかなわない。
・こんなに文句ばかり言われていてはかないません。
・こんなに文句ばかり言われていてはかないません。

練習問題
問題です。「てはばからない」「に忍びない」「に恥じない」「てはかなわない」を、必要なら形を変えて入れてください。
(1)田中氏は財政のことは任せろと言って( )が、大丈夫だろうか。
(2)毎日こう暑くては( )なあ。
(3)この建物は歴史的価値があり、壊す( )という声があがっている。
(4)名門の名( )ように、正々堂々と戦うことを誓います。
(5)選挙演説では、市のためならいかなる努力も惜しまないと公言して( )ものだ。ある候補者は「この町は昔活気があったが今は見る( )ほどさびれてしまった。当選すれば活気ある市を取り戻す」と公約した。いずれにしても、新しい市長には、長という立場( )市政を志してほしい。
(1)はばからない.(2)かなわない.(3)に忍びない.(4)に恥じない.(5)はばからない、に忍びない、に恥じない
以上、新完全マスター”文法”日本語能力試験N1(スリーエーネットワーク社刊)などを参考にしました。




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