「~最中に」「~うちに」「~ところに」〔N2文法〕

「~最中に」「~うちに」「~ところに」キャッチ
一つの動作の上にあらたな動作が付け加わる。
ある動作の継続中に、別の動作が割り込んで来る「~最中に」「~うちに」「~ところに」という表現について考えます。

『住まい方の演出』渡辺武信 から

「日語総合教程第五冊」では、以下のくだりに「~うちに」が初出表現として出てきます。

作者の分身である主人公は、こうして庭を眺めているうちに最近次々と亡くなった肉親たちに思いを馳せていく。つまり気分がますます沈みこんでいくわけで、これは先に述べた「気分が沈む」のとは逆のように思えるかも知れないが、実は、普段は押し殺していた感情が庭の眺めに誘い出され、一種の放電を起こすことによって抑圧が解消されるのだから、本質的には「和む」のと同じ現象である。
 「庭を眺める」という動作をすると、はからずも亡くなった肉親への思いがわき上がる、という意味になります。

「~最中に」「~うちに」「~ところに」

「~最中に」

何かが進行中に、進行していたことが止まるような他の何かが起こることを表すことが多いです。
・食事をしている最中に、友だちが訪ねて来た。
・会議をしている最中に、居眠りをした。
1食事をしている、友だちが来る

「~うちに」

①何かをしている時に、している主体になんらかの変化が生じることを表します。
②その時の状態の継続中に、なんらかの動作をすることを表します。
①何度も繰り返し読んでいるうちに、覚えてしまった。

2くり返し読む、覚える

②中国にいるうちに、一度莫高窟を見に行きたい。
3中国にいる、莫高窟へ行く

「~ところに」

何らかの動作が進行中に、その状況を変化させるようなことが起こる時よく使います。
・困っているところへ、先輩が来て助けてくれた。
・休日にゆっくりしているところへ、仕事の電話がかかってきた。

4困っている、先輩が来る

絵から短文をつくってみましょう

 次の三種類の絵の状況を、「最中に」「うちに」「ところに」を使って短文で表現してみましょう。

漫画風のイメージで「最中に」「うちに」「

       (作画:co pilot)

解答例

1.会議の最中に地震が起きた。
2.若いうちにいろんな所へ旅をしよう。
3.出かけようとしたところに、雨がふって来た。
以上、日本語能力試験対策N2文法総まとめ(三修社)などを中心にまとめました。
 

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