「直前」「寸前」「目前」「間際」の違いについて考えましょう。
「直前」「寸前」「目前」「間際」
「直前」
ある出来事が起こる、または行動する「ほんの少し前」を示し、他の三つに比べややフォーマルで、客観的な表現です。(例:出発の直前に雨が降り出した。)

電車に乗る直前に切符を落としたことに気づく
- 電車に乗る直前に切符を落としてことに気づいた。
- 試験の直前に公式を確認した。
- 彼女に告白する直前、深呼吸をした。
- ゴールの直前でボールが弾かれた。
- 別れる直前に手紙を渡した。
「寸前」
起こる出来事が、今すぐにも何かが起こりそうな「ギリギリのタイミング」であることを強調した表現で緊迫感・危機感を含むことが多いです。(例:事故に遭う寸前で止まった。)

電車に乗る寸前でドアが閉まった
- 電車に乗る寸前でドアが閉まった。
- 試験が始まる寸前までトイレにいた。
- 告白する寸前、言葉が出なくなった。
- ゴールする寸前、相手に倒された。
- 別れる寸前で思いとどまった。
「目前」
時間的にも空間的にも「すぐ目の前」で、未来の出来事が「すぐ近くまで来ている」ことを強調する時に使います。(例:試験が目前に迫っている。)

発車時間が目前に迫るのに友が来ない
- 電車の発車時間が目前に迫るのに、友人が来ない。
- 試験が目前に迫り、焦ってきた。
- 告白のチャンスが目前に迫っている。
- 勝利が目前だ!
- 別れの時を目前にして、心が苦しい。
「間際」
ある出来事が起こる直前、特に「直前の時間帯」に焦点が当たった言葉。日常的な表現で、直前の雰囲気や動作を含むことが多い。(例:寝る間際にスマホを触るのはよくない。)

電車に乗る間際までスマホを操作している
- 電車に乗る間際までスマホを操作している。
- 試験の間際になって風邪を引いてしまった。
- 告白する間際に、彼女に電話がかかってきた。
- 試合終了の間際に同点に追いつかれた。
- 別れの間際に、泣き出してしまった。
「直前」「寸前」「目前」「間際」用法の違いまとめ
意味・用法の比較まとめ

「直前」「寸前」「目前」「間際」意味・用法まとめ
接続まとめ

「直前」「寸前」「目前」「間際」接続まとめ
以上、使い方の分かる類語例解辞典(小学館)などを中心にまとめました。
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