「~(よ)う」「~つもりだ」「~予定だ」「~ことにする」

「よう」「つもりだ」「よていだ」「ことにする」

意志を示す表現「~(よ)う」「~つもりだ」「~予定だ」「~ことにする」について比較しましょう。

「~(よ)う」

自分の会社を作ろう 「行こう」「食べよう」「休もう」など「~(よ)う」の形はいわゆる意向形。これ単独で用いるとのように「Let’s~」の意味になりがちです。「自身がある動作をする意思があることを示すのは」、「と思う」を付けるのが通常です。

  • 今夜は早く寝よう。(今夜は早く寝ましょう)
  • 今夜は早く寝よう(と思っています/と思います)。
  • 自分の会社を作ろう。(自分の会社を作りましょう)
  • 自分の会社を作ろう(と思っています/と思います)。
主体の意思であることを明確に示すには〔意向形〕+「と思う」を付ける。

「~つもり」

「~つもり」は事前に決意し固まっている意志を示します。

  • 九州の温泉宿で実習するつもりです。
  • 今年の春節は実家に帰らないつもりです。

温泉宿

「~(よ)う」と「~つもりだ」の違い

「~(よ)う」、「~つもり」は共に主体の「意思」を示しますが、「~つもり」で表される意志は「事前に決まった意思」であることが「~(よ)う」(意向形)との違いです。事前でなく現在の決定は「意向形」または「~ことにする」が使えます。

  • 「雨が降りそうですよ。」
  • →「じゃあ、傘を持って行こう。」〇〔意向形〕現在の決定
  • →「じゃあ、傘を持っていくつもりだ。」×〔つもり〕事前の意志
  • →「じゃあ、傘を持って行くことにします。」〇 現在の決定

〔参考〕「~つもり」の否定形は「ないつもり」「つもりはありません」

 「~つもり」の否定形は通常「~ないつもり」になります。「~つもりはありません」も可能ですが「強い否定」を示す言い方になります。

  • 明日は出かけないつもりだ。通常否定
  • 「謝ったらどう?」「謝るつもりはないわ!」強い否定
  • 「あなたを傷つけるつもりはなかったんです。」強い否定

「~予定だ」

 「~つもりだ」が話し手の個人的な心づもりを表すのに対し、「~予定だ」は個人的な心づもり以外に、他の人と相談の上決めたことや、公的な決定事項も表せます。

「つもり」は個人的な意思、「予定」は客観的なスケジュールを示します。
  • 来年、就職する(〇つもり/〇予定)です。〔意志と客観〕
  • 来週、クラスでお花見に行く(×つもり/〇予定)です。〔客観的スケジュール〕

「~ことにする」

 「~ことにする」は意志だけでなく、「ある行為をする!という決心」を表します。

「~ことにする」は「意志」というより「決心」
  • ゴールデンウィークは帰国することにした
  • 毎日、1万歩以上歩くことにしています

まとめ

以上「~(よ)う」「~つもりだ」「~予定だ」「~ことにする」についてまとめます。

「よう」「つもり」「予定」「ことにする」

「よう」「つもり」「予定」「ことにする」まとめ

以上、「初級を教える人のための日本語文法ハンドブック」(スリーエーネットワーク刊)などを参考にさせていただきました。

 

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