「つい」「うっかり」「思わず」「ぼんやり」の違いについて考えましょう。
「つい」「うっかり」「思わず」「ぼんやり」の違い
「つい」は「わかっていても(習性によって)やってしまう。「うっかり」は「注意が行き届かずやってしまう」ことを表す。「思わず」は「つい」に近いが「条件反射的」にそういう行動をとってしまう。「ぼんやり」は「うっかり」よりもさらに注意が足りず、まったく注意してないぐらいの行動。
- (ダイエット中だが)つい食べてしまった。
- (人のプリンを)うっかり食べてしまった。
- 思わず、二度見してしまった。
- ぼんやりしていて気が付かなかった。
「つい」と「うっかり」
- (つい/うっかり)しゃべってしまった。
「つい」と「うっかり」は共にに使える場合が多いですが、「あつい」は習性によるもの、「うっかり」は不注意によるものという傾向があります。
つい | わかっていたけれど、習慣(習性)にしたがってやってしまった |
うっかり | 注意してはいたが、行き届かなかった |
「つい」⇒「思わず」
「つい」の習性としてやってしまうのが「行き過ぎた」状態が、「思わず」になります。「わかっていても」を超えて、「条件反射」的にやってしまいます。
つい | わかっていたけれど、習慣(習性)にしたがってやってしまった |
思わず | 頭でわかる以前に、反射的にやってしまった |
「うっかり」⇒「ぼんやり」
「うっかり」は注意が行き届かなかった状態、「ぼんやり」はさらに進んで「注意していない」状態。
うっかり | 注意はしていたが、行き届かなかった |
ぼんやり | 注意していない状態 |
まとめ
まとめます。
以上、主として三省堂国語辞典第八版を参考にさせていただきました。
コメント