「…まみれ」と「…だらけ」の違いについて考えましょう。
「くっついてる」かそうでないか?
「…まみれ」と「…だらけ」の違いは、
「くっつくもの」がいっぱいあるのが「…まみれ」、そうでないのが「…だらけ」
です。用例を列挙して確認しましょう。
ホコリまみれ | まちがいだらけ |
花粉まみれ | しわだらけ |
汗まみれ | 傷だらけ |
血まみれ | 穴だらけ |
泥まみれ | 泥だらけ |
基本的な違いは以下のようにシンプルなのです。
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「まみれ」と「だらけ」の違い
「くっつく」というからには「…まみれ」になるのは基本的に粉、液体ということになります。
「泥まみれ」と「泥だらけ」
粉とも液体とも言い難いような「泥」については「泥まみれ」「泥だらけ」ほぼ同じ意味で使えますが、以下の絵のように「くっついていること」を表すか、「たくさんある」ことを表すか、表現している意味は同じでも、ややニュアンスが異なります。
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泥まみれの少年と泥だらけの少年
「泥まみれ」は「泥」が少年に付着して(くっついて)いることを表し、「泥だらけ」は「少年の身体」という範囲においていたるところに「泥」が存在する、ということを示しているとうことです。
「まみれ」の比喩的な用法
「借金まみれ」の生活、「嘘まみれ」の供述
などといういい方がありますね。「借金」や「嘘」が身体にくっついているわけではありませんが、そもそも液体や粉が身体にくっついていると「不快」ですね。
ですから、「好ましくないもの」である「借金」や「嘘」が多い時に「不快」な気分をこめて比喩表現として「借金まみれ」「嘘まみれ」と言うことのようです。
余談ですが、くっついてきても必ずしも不快ではないものもあるんですね。
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「ねこまみれ」はそういう例かもしれませんね。
以上です。
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