「楽しい」「おもしろい」「うれしい」「ゆかい」の違いについて考えましょう。
「楽しい」と「おもしろい」
「楽しい」は自分が参加している時に感じる気持ちですが、「おもしろい」は自分が参加していない場合も使えます。
「楽しい」「おもしろい」という感情の領域のようなものがあったとすると、図示すると以下のように、「楽しい」という領域に没入しているのが「楽しい」。「おもしろい」という現象をその外側で、あるいは客観的に評価しているのが「おもしろい」です。
- 遊園地で楽しく遊ぶ。
- おもしろい映画をみる。
「うれしい」と「楽しい」
自分が主体的に心が明るくなるという意味では「楽しい」と「うれしい」は同じです。違いは、
「うれしい」は瞬間的な感情、「楽しい」は長く続く気持ちである
という違いがあります。
- 誕生日が来てうれしい。
- 誕生日パーティーは楽しい。
「ゆかい」
「ゆかい」の表す基本的な感情は
笑ってしまいたくなる気持ち
です。
また、「楽しい」のように自分がその感情の中に参加している場合も、「おもしろい」のように一歩退いて、客観的に評価する場合にも使います。
「ゆかい」=「楽しい」+「おもしろい」
- 愉快な人生を送りたいものです。
「うれしい」「楽しい」「おもしろい」「愉快(ゆかい)」
以上まとめます。
○○手紙
「うれしい手紙」「楽しい手紙」「おもしろい手紙」「ゆかいな手紙」は次のようなニュアンスの違いが出てきます。
うれしい手紙:合格通知など一瞬の喜びを読者に与える内容の手紙。
楽しい手紙:読む人の気分が晴れやかになる内容の手紙。
おもしろい手紙:興味ある内容で、読者を飽きさせない内容の手紙。
ゆかいな手紙:中身が普通とは違っていて笑ってしまうような内容の手紙。
(以上、基礎日本語辞典 森田良行著 角川書店、三省堂国語辞典第八版、などを参考にさせていただきました)
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