【語源】魚由来の日本語

魚由来の日本語japanese

魚に由来する日本語をまとめました。

サバを読む

数字を良いようにごまかす。「あの女優さんは10歳もサバを読んでたそうだ」
鯖(サバ)

鯖(サバ)


 「読む」は「数える」という意味。「サバを数える」ということなのですが。
 鯖(サバ)という魚は、魚の中でもすぐ腐ってしまい食べられなくなる性質があります。だから魚を売る人は売り急ぐため、2匹ずつ急いで数えたそうです。その結果、大まかに
サバを読む

サバを読む


数えることになり間違いがよく起こりました。たいていは多めに数えて承認が儲けたことから「ごまかす」意味になったようです。
 今では例のように年齢を若く、体重を軽めに公表する場合に多く使われます。

とどのつまり

結果的に(多く悪い結果)。「いくら努力しても、とどのつまりは学歴がものをいうのだな」
とどのつまり

とどのつまり


 ボラはブリ、スズキなどと同じ代表的な「出世魚(しゅっせうお)」。出世魚というのは小さいときから成長するにしたがって名前が変わることからそう言われます。ボラは、オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド と名前を変えます。
 最後は結局トドという名前になる、ということから「結果的に、結局」という意味で使われるようになりました。
 ちなみに、まだ世慣れていない若い人(特に女性)を「おぼこ」「おぼこい」ということがありますが、これはトドの幼魚の時の「オボコ」という名前から来ています。

あらさがし

細かい欠点を見つけ悪く言う。「人のあらさがしばかりしていてはいけない。」 
魚の粗(あら)

魚の粗(あら)

「粗を探す」と書きます。「粗(あら)」というのは魚の身を切り分け(”さばく”といいます)たあとの残りの骨や頭といった残りの部分。

 「粗を探す」とは「粗」に残った少量の身を探すということになり、そこから他人の小さな欠点や間違いをことさらに探し出し悪口を言ったりする意味に使われるようになりました。

にべもない

愛想悪く、取り付く島もない様子。「わざわざ頼みに行ったのに、にべもなく断られた」
ニベ

ニベ


 「ニベ」も魚の名前。70㎝ぐらいになるけっこう大きな魚です。この魚の浮袋がとても粘着性の高い物質だったことから接着剤の原料として使われたそうです。
 昔の接着剤は膠(にかわ)と言って動物の骨や腱(けん)から作られたそうですが、ニベという魚の浮袋から作られるものは「ニベ膠」と言われました。さすが魚の国 日本ですね。
 ニベの浮袋が粘着力が強く、ねばねばしていることkら、親密さ、愛想の意味になり、「にべももない」はそれがないということから「そっけない」という意味が生まれました。

ごり押し

強引に意見を押し通す。「皆反対したが、ワンマン社長がごり押しで決めてしまった」
鮴(ごり)

鮴(ごり)

 鮴(ゴリ)は流れに住む小さな魚。流されないように普段は川底の石の間に潜んでいたり、石にぴったり身を寄せています。漢字では魚へんに休みと書くように、泳ぎ回らずいつも休んでいるように見えます。

 そんなゴリは網にはかからないため、特別な方法で漁をします。それが「ごり押し」。

ごり押し

ごり押し漁

 一方から川底をさらうように追い込んでいって、待ち構えた人がカゴですくい上げるというやりかたです。

 無理やりこそぎ取るような強引な捕まえ方なので、強引に自分の意見を通す時などに「ごり押しする」と言うようになりました。

うのみにする

疑うことなく受け入れる。「人の話をすべてうのみにしてはいけない」
鵜飼い

鵜飼い

 「鵜呑み」の鵜は魚ではなく鳥の名前。訓練して鮎などの川魚の漁に使います。鵜は魚を丸のみにしますが、漁師さんはそれをすぐさま吐き出させて自分のものにしてしまいます。鵜はちょっとかわいそうですね。
 鵜が魚をまるのみするように、人の言うことを何の疑いもなくそのまま受け入れてしまうことを「うのみにする」と言います。
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ひっぱりだこ

大人気のようす。「4か国語を自由に話せる彼女は、いろんな会社からひっぱりだこだ」
たこ タコの干物は足を四方に引っ張った形にして日に当てます。
 そこから転じて、皆が争って引っ張り合うほどの人気のあるものを「引っ張りだこ」と言うようになりました。
ひっぱりだこ

ひっぱりだこ

かまとと

わかり切ったことをわざと知らないふりをする。「あの娘はかまととぶっている」
かまぼこ

かまぼこ


「かまとと」の「かま」は「かまぼこ(蒲鉾)」のこと「とと」は魚のこと。かもぼこが魚から作られていることは日本人なら常識。ある人が「かまぼこはととか?」と改めて聞いたという話から、わざと知らないふりをしたり、うぶなふりをすることやそういう人のことを「かまとと」と言うようになりました。

「かまぼこ」と「ちくわ」の話

 ところで「かまぼこ(蒲鉾)」と「ちくわ(竹輪)」、漢字で書けばわかるように「かまぼこ」は「蒲(の穂)」が語源のようです。しかし実際は「かまぼこ」より「ちくわ」の方が蒲の穂に似ています。

蒲鉾(かまぼこ)、竹輪(ちくわ)、蒲の穂

蒲鉾(かまぼこ)、竹輪(ちくわ)、蒲の穂

 この理由はこういうことです。実は昔々は「ちくわ」しかなくて、今の「ちくわ」がその形が蒲の穂に似ているので「かまぼこ」と呼ばれていました。

 時代が下って新製品現在の「いわゆるかまぼこ」が「新型かまぼこ」として誕生しました。この新型かまぼこが大人気となり、いつしか主流になり「かまぼこ」の名前を襲名したわけです。

 そうなると「元祖かまぼこ=今のちくわ」には別の名前が必要になり新たに「竹輪(ちくわ)」という名前がつきました、ということらしいです。

(以上、新明解語源辞典、日本語「語源」辞典 学研 などを参考にさせていただきました)

 

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