「こと」「の」による名詞化

名詞化の「こと」「の」japanese

「こと」「の」による名詞化

「こと」「の」にはいろいろな表現を名詞化するはたらきがあります。

  • 私は美味しいものを食べる(こと/の)が好きだ。
  • 南通大学の日本語学科はレベルが高い(こと/の)で有名です。
  • 昨日第二食堂で火事があった(こと/の)を知っていますか。

 意味の上で「こと」の方が少し硬い感じがするという違いがありますが、多くの場合「こと」「の」はどちらも使うことができます。

「こと」「の」語法上の注意

  接続は「普通形」につながります。丁寧体は名詞化できません。

  • × 昨日第二食堂で火事がありました(こと/の)を知っていますか?

「こと」「の」の使い分け

 「こと」または「の」で名詞化する場合、注意すべきなのは「こと」しか使えない場合、「の」しか使えない場合があるということです。これをしっかり押さえておきましょう。

「こと」しか使えない場合

まず「こと」しか使えない場合2つです。

「こと」しか使えない場合①

音楽を聴く女の人 名詞文「X は Y です。」の文型で「Y」部分を名詞化する場合は「こと」しか使えません。

  • 〇 私の趣味は音楽を聴くことです。
  • × 私の趣味は音楽を聴くのです。

「こと」しか使えない場合②

 合格祈願絵馬動詞文でその動詞が「話す、伝える、約束する、命じる、祈る」など「伝達に関わる動詞」である場合、「こと」しか使えません。

  • 〇 N1の試験に合格することを祈ります。
  • × N1の試験に合格するのを祈ります。

「の」しか使えない場合

 続いて「の」しか使えない場合です。

「の」しか使えない場合①

強調構文(のは構文)
日本語勉強中の外国人「X は Y です」の構文で「X」成分はもともと後ろの成分が前置されることで、Yを強調するいわゆる「強調構文」である場合。
 言葉で説明すると難しいようですが、要は以下のような文です。
  • 〇 私が勉強しているのは日本語です。
  • × 私が勉強していることは日本語です。

この文はもともと

  • 私は日本語を勉強しています。という文の「日本語」を強調するため「勉強しています」を前に出して「私が勉強しているのは→日本語です。」としたものです。「のは構文」という人もいます。

日本語の強調構文については「できる日本語初中級第6課」で勉強します。(以下リンク参照)

「の」しか使えない場合②

ないている猫 動詞文でその動詞が「聞こえる」「見える」「感じる」などの「感覚動詞」である場合です。

  • 〇 猫がないているのが聞こえる。
  • × 猫がないていることが聞こえる。

 

以上4つを頭に入れておけばほぼ間違えることはありません。

(以上、「初級を教える人のための日本語文法ハンドブック」(3Aネットワーク刊)などを参考にさせていただきました)

 

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