「だんだん」と「おもむろに」の違い

「だんだん」と「おもむろに」

 「だんだん」と「おもむろに」はどちらもゆっくり進む状況を示しており似ているようですが、実は全然異なります。違いを覚えましょう。

「だんだん」と「おもむろに」

正しい方を選びましょう。

  • 3月に入り(おもむろに/だんだん)暖かくなってきた。
  • 車は(おもむろに/だんだん)走り出した。
だんだん状態変化がゆっくり進むこと
おもむろに新しい動作の開始がゆっくりしていること

〔こたえ〕上は「だんだん」、下は「おもむろに」が適当です。

「だんだん」は「変化がゆっくりしている」、「おもむろに」は「スタートがゆっくりしている」ことです。

だんだんだんだん1
3月に入りだんだん暖かくなってきた。(変化の中で「ゆっくり」)
おもむろにだんだん2
車はおもむろに走り出した。(開始が「ゆっくり」)

 「だんだん」「おもむろに」の反対は「急に」です。

「急に」

 「急に」は変化中、開始、どちらでも使えるようですね。

  • 6月になり急に暑くなってきた。
  • 車が急に走り出した。
急に急にスピードアップ
 6月になり急に暑くなってきた。(変化のspeed up)
急に走り出す
 車は急に走り出した。(開始が「突然」)

以上です。

(本記事は「違いをあらわす基礎日本語辞典 」森田良行著 などを参考にさせていただきました。)

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました