こんにちは。黄忠益(こうちゅうえき)と申します。今回、勝川先生から貴重なチャンスを頂き、皆様に私の経験をシェアできる機会が得られ、本当に光栄なことだと思います。経験というほどの経験もしていない私ですが、皆様が将来のことを考える際に、少しでも役に立てば幸いです。
進路選択は良く考えて
私は南通大学を卒業した後でも、自分が本当にやりたい仕事が何なのか、はっきりと認識していたわけではありませんでした。それどころか、自分にあるのは、わずかばかりの日本語の能力だけで、自分にできる仕事なんてあるのだろうかという風に考えていました。つまり自分の能力に、あまり自信がなかったのです。
そんな私は、結局流れに任せて何となく就職し、結果的に、振り返ってみれば、もったいない半年を過ごしてしまいました。今でもふとした時に、その当時の中途半端な生活を思い出します。そして後悔の念が湧いてくることがあります。
ですから、まず皆様に伝えたいのは、大学を卒業した最初の1年間、つまり新卒として仕事をする期間は、あなたの仕事人生において非常に大切な時間です。それはその期間が、自分が社会の中で自分の力を発揮するためのチャンスを見つけるための時間だからです。
もう一度言います。大学を卒業してからの一年間をしっかりと過ごしてください。何より、自分を客観的に評価し、自分の強みを見つけ、自信をもって努力を続けることが大切です。
新卒入社の頃
私は新卒で2018年3月、常熟のTという日系企業に入社しました。最初はなんの経験もないので、失敗も多くよく先輩に叱られていました。度重なる攻め言葉の連続で、ストレスがたくさんたまっていました。
半年後 、私はそのままその部署で仕事を続けていても、成長できないと思い 、輸出入通関への配置換えを申請しました。最初、上司は許可してくれませんでしたが、私は配置換えしてもらえなければ辞職するつもりであったので、その旨を上司に伝えました。そして結局通関の仕事をさせてもらえるようになりました。
気持ちを新たに業務に向かうことで、積極的な気持ちもよみがえってきました。通関業務に携っていた間は、多くのことを 学ぶことができました。国際貿易に関する知識がつくと同時にコミュニケーションの 能力もアップしました。
しかし、日々の業務上のストレスは変わらず、給与も低かったため、結局、丸2年勤めたその会社を辞めることにしました。
迷いの中でも楽しい思い出はたくさん
最初の会社でも、もちろん楽しいこともありました。毎日同じように繰り返す仕事漬けの日々の連続の中、時には社員慰労のための社員旅行などの活動がありました。社員とその家族が参加し、皆が集まって、食事や遊びを楽しめる時間です。その時だけは、家族と一緒に大いに遊び、普段溜まっているストレスを発散することができます。一年中一番期待して楽しみにしていた幸せな時間です。
転職、キャリアップの道へ
2021年1月にニチリンという日系の自動車部品製造会社に転職しました。新しい環境で再出発できることを思い、すごく興奮しました。といってもやはり本音は給料がけっこう上がったことが興奮の最大の原因かもしれませんが(笑)…。しかし、ニチリンは新しく設立された会社なので、先輩たちは皆、非常に忙しく、私の方にあまりかまってくれることがなく、私は何をしていいかわからないまま、三か月が過ぎてしまいました。(hhh)
4月、ようやく業務を学び始めました。相変わらず一部は通関関係の仕事で、別途、営業の仕事もやります。営業と言っても、新規顧客開拓ではなく、既存のお客様に対する営業活動をするだけです。英語が交流言語だったので、最初は不便を感じました。幸い、どうしても英語を使わなければならない仕事はそう多くはありません。でも、いざという時、ちゃんと英語で仕事ができるよう、遅ればせながら練習を続けています。進歩が遅くちょっと恥ずかしいですが頑張るつもりです。
今の会社でも、仕事の引継ぎをして間もない時期は、けっこう大変でした。なにも分からなかった私は、突然やったことがない仕事を任され、やはり非常に精神的ストレスが大きかったです。ミスを犯すことのないよう、一つひとつとにかく慎重にやりました。そのため時間がかかり、ほぼ毎日八時まで残業してから帰る生活が半年間続きました。幸い、努力の甲斐あって、半年後私は上司に認められ、班長に昇進することができました。hhh
チャンスは待ってくれない
チャンスをつかむためには、慎重に選択をするのも必要ですが、もしさまざまな理由で今働いている会社にこれ以上いられないと思ったら、早めに新しい仕事を探すことも必要ではないでしょうか。
時間は大事です。もし本当に自分に適さない環境なら、無理に頑張らず、損害を最小限にとどめたほうが賢明だと思います。私自身、迷いがあり、結果的に多くの機会を逃し、時間を無駄にしてしまったと思っています。それはとても悲しいことですから、皆さんには私と同じ過ちを繰り返さないでほしいのです。
また、新しい仕事を決める前に、自分がこれからしたい、あるいはしてもいい職業の方向性をしっかりと決めておいた方がいいと思います。もし決まらないなら、本当に好きで納得できる仕事が見つかるまで、時間をかけ、試行錯誤することを恐れる必要はありません。
毎日我慢して過ごすよりは、自分に変わるチャンスを与えましょう!
環境が変わっても友情は変わらない
前いたT社には二年間しかいませんでしたが、友達がたくさんできたという生涯の収穫を得ることもできました。一人でいることに耐えられなくなった時、彼女達はいつでも私を支えてくれ、たくさんの愛をくれました。だからこそ、頑張れた2年間だったのかもしれません。生涯の友人達と知り合うことができたことは、私にとってとても幸せなことです。
会社を移ってからも、彼女達は前にもまして心を開いて私に接してくれ、気にかけてくれています。そんなことに驚きもし、また感動もしました。世の中には素晴らしい人がいる。彼女達に会えて、本当にそう感じています。
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