ブログの100-300-1000の法則とは?「アウトプット大全」から

ブログを書こう

ブログ100記事目

 この夏休みにブログを始めて、これがちょうど100記事目になります。なんでまたブログなどというオールドメディアに手を染めたかということなんですが、人間が“オールド”ですから、そもそも新しいものにはついていけない?ということもあるかもしれません。(笑)

 ただQQ、WeChatなど、フロー情報の扱いに特化した、いわゆるSNSよりも、更新を経時的に表示するフロー性を持ちながら、ストック情報として検索性も兼ね備えたメディアであるブログの方が、学生さんが勉強や情報入手のために参照するリソースとしても有用性が高く、伝達力が強いんではないかと思ったというのもあります。

継続は力なり

 ただし、その効果を確認するのはまだ始めたばかりなので何ともいえません。ブログは継続することが大切といいます。そして、それがけっこう難しいのは、人というのは基本的にアウトプットするのがおっくうだと思っているからだと思います。何か意見を言うより、人の言うことをただ聞いて無責任に批判したりする方が楽。自分で何か書くより、好きな本を読んだりしている方が楽しいのです。

スピーチする学生 私も教師として、学生たちにスピーチしろだの、作文を書けだの偉そうなことを言っていて、自分ではなんらアウトプットしようとしないのはちょっと不公平かなと常々思ったりしていたのです。

 人間若い頃はインプット重視、年齢が高くなればなるほどアウトプットの比率を高めていくのが自然だと思います。いい年したおじさん、おばさんがスマホいじくりまわして検索しまくってる姿ってなんとなく格好悪い気がします。

 ですから、今後はどうやってアウトプットする力を高めていけるかが私にとって割と大きな課題なのです。そしてその方策の一つとしてブログを選んでみたということになります。

知識・情報とは?

 現代は情報化時代といえると思うのですが、どうもこの言葉を誤解してしまっている人が多いような気がします。

化学者 私は理科系の人間ですから、大学や企業の研究所で、研究生活を送っていた時、知識や情報というものは、身体につく垢のようなものだと教わりました。

 それはこういうことです。研究者、技術者としてオリジナリティを追及することを極めようと思った時、もちろん最低限の知識は必要です。が、必要以上の知識、情報などは不要だし、そもそもそんなものは求めなくても自然に垢のようにくっついてくるものなのです。大切なことはそういう既知の情報(つまり既存の知識体系)に惑わされずに、過去世の中の誰もが考えなかったものを生み出していく思考力こそが大切だと、そんな風に考える習慣がついています。

 このあたり、知識は多ければ多いほど良いと考える文科系の人たちとの本質的な違いだと私は常々思っているのですが、ちょっと本稿の本題とはずれるのでこれ以上深入りしません。

「アウトプット大全」から

 情報化時代であるからこそ、情報を集めて貯めこむより、積極的にアウトプットする方がいいということは、精神科医の樺沢紫苑氏が書かれたベストセラー「アウトプット大全」にわかりやすい比喩を使って解説されていましたので引用します。

「お金」が通貨である資本主義社会においては「資本家」と「労働者」の間で格差が生まれていました。「情報」が通貨である今日の「デジタル情報化社会」においては「情報発信者」でいるか、「情報受信者」になるかによって明暗がわかれます。情報は受け取れば受け取るほどお金がかかりますが、情報は発すれば発するほど収入になるのです。あなたは「情報受信者」と「情報発信者」のどちらとして行きたいですか?

「学びを結果に変えるアウトプット大全」 樺沢紫苑著

デジタル情報社会の構図

あなたはどちら側で生きたいですか?

  ”垢”のような知識、情報の類も、アウトプットするために自分で加工している過程で自分の血肉となり”知恵”になっていうくということは体感した人もいるかもしれません。

 「情報発信者」と「情報発信者」の格差はそうして広がってゆくのです。

ブログ「100-300-1000の法則」

 同じ本の中で樺沢医師は、アウトプットのためにブログを書くということを推奨されています。そして経験上、ブログには「100-300-1000の法則」というのがあるとおっしゃっています。

 つまり100記事ぐらいまでは基本的に誰も見てくれない。独り言のようなものです。100記事を超えたあたりから、知り合いや友だちが日常的に見てくれるようになる。続けていくと300記事ぐらいになるとgoogleなどの検索エンジンにひっかかるようになってくるので、キーワードの検索によって知らない人がやってきて記事を読んでもらえるようになる。1000を超えるようになると、検索結果の1ページ目に掲載される記事が出てきて飛躍的にアクセスが増える(可能性がある)らしいです。

 ただ単純に同じことを地道に継続していくだけで、段階的に質的な変化が訪れるというのは、おもしろいですね。

 知識は”垢”と言いましたが、若い人にとってはやはり重要。アウトプットを重視することで、それこそ”垢”のように自然に身についていけばむしろありがたいのではないでしょうか。それは簡単なことです。たとえば友だちに教えてあげることによって自分の知識が整理され、自分も勉強になったと感じることは経験している人も多いと思います。

 皆さんもインプットとアウトプットのバランスをとって、勉強の効率が最大化できるよう、今やっている勉強方法を見直してみてはいかがでしょう。

当たり前のことを継続しよう

イチロー選手

イチロー選手

 とりあえず私のブログに関しては、皆さんの協力もあって、最初の100記事は超えられましたので、めでたしめでたしです。

 ブログなんてちょっと地味ですが、できるだけ早く一人前の1000記事に到達できるよう頑張りますので、もしこの記事が目に留まった人はどうぞ応援よろしく。

 最後に、2019年に引退されましたが、日本とアメリカの双方で大活躍された元プロ野球選手イチロー選手の言葉で締めくくりましょう。

誰でもできる当たり前のことを、誰もができないレベルまでやり続ける。そこで初めて、人は特別なことができる。  ICHIRO

 

中国の大学で日本語教師、第二の人生をアップグレード!
私は2021年現在、中国江蘇省、上海と長江を挟んで隣接する南通市にある南通大学で日本語教師をしております。個人的には50代のサラリーマン、特に50代半ばを越え、人生100年時代に向け、積極的に新しい生き方を探しておられる方々に、中国の大学での日本語教師の道をお勧めしたいです。

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