格助詞「で」の意味について

格助詞「で」について

格助詞「で」について考えましょう。

格助詞「で」の用法

 格助詞「で」の用法はたくさんあります。分類方法にもよりますが、以下の6つが代表的なものです。

「で」の用法6

格助詞「で」の意味

「で」の本質

 「で」の核心的な意味は”境界性”であると言われています。

境界性

動作の場所(時)、手段

 境界を設定し、もの、ことを大きく二つに分けるのが「で」の本質。動作の場所を表す「で」、手段を表す「で」も以下のようなイメージで理解できます。

動作場所、方法を表す「で」

範囲 → 主体

 動作場所(時)を表す用法から派生して「範囲・期間・期限」を表すようになりました。そこから「主体」を表す用法も出てきます。

範囲、主体を表す「で」

「手段」→「理由」「状態」

 「手段・方法」を表す使い方から「理由」、「状態」を表す言い方が生まれます。

理由、状態を表す「で」

「で」の用法(まとめ)

 以上をまとめます。

「で」意味系統図

注:意味の派生の順序は、学習者の理解のために設定したものです。実際の意味の変遷とは異なる可能性があります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました